いぶすきーの映画ぶろぐ

邦画を中心に、新旧問わずおもしろい映画・アニメをおすすしていきます^^
2011年02月09日

パーマネント野ばら



「パーマネント野ばら」 監督: 吉田大八

彼女の涙に秘められた、あまりにも切ない真実・・・。

「ずっと好き」はどこにもないから、私は毎日、小さな嘘をつく―。

高知出身の後輩に薦められたので観てみました。
叙情的な内容で、感傷に浸りたい時におすすめしたい映画です。

前半はコメディータッチに、後半では美しく、人それぞれ、特に女性の生き方について考えさせられる作品でした。

主演は、多数のドラマや映画に出演し、その独特の雰囲気で唯一無二の存在感を放つ女優・菅野美穂。

実に8年ぶりの主演映画とのこと。

リアルな“大人の女性の恋心”をテーマとした本作。



深い愛情と悲しみを湛える、女性達の活き活きとした姿が観るものの共感と涙を誘います。

監督は、『腑抜けども、悲しみの愛をみせろ』(07)がカンヌ国際映画祭の批評家週間部門に正式出品されるなど、可笑しくも哀しい愛すべき人間たちを描き続ける吉田大八氏。

この監督は、やはり女性の描写がうまいなぁーと思います。

偏った女性像ではなく、女性の本質といいますか、その辺りをコミカルに表現されてしまうのはさすがです。

そして、『腑抜けども、悲しみの愛をみせろ』では石川県がロケ地でしたが、今回はほぼ全編が高知県の港町で撮影されました。

美しい景色と地方特有の空気感が見事に映し出されていました。

共演には小池栄子、池脇千鶴。

母役に夏木マリ、その夫に宇崎竜童らがいい味を出しています。



そして恋人役に江口洋介。

ラストシーンが、心に染みました。
恋をするのがちょっぴり不安になりますが、やっぱり恋っていいなぁと、不思議な気持ちになりました。



Posted by いぶすきー at 12:57 映画コメント(2)
2011年01月25日

告白



「告白」 監督・脚本:中島哲也 原作:湊かなえ

興行収入38億円突破!公開4週連続第1位。
原作は286万部突破のベストセラーを超える大ヒット作。
はじめ、映画の製作が決定した時、天邪鬼な性格の私は「どうせ、つまらない商業映画になるだろう」と高をくくっていた。ただ、監督があの中島監督ということがわかり、さらに松たか子がインタビュー映像で監督の意気込みに動かされ、出演を決めたという逸話を聞いたので、わずかながら期待はしていた。

そんな期待を存分に裏切ってくれるほどの内容を本作は秘めていた。

おもしろい、という感想に対する表現が、果たして適切なのかどうか難しいところだ。

【ストーリー】

ある中学校、雑然とした教室。

終業式のホームルーム。1年B組、37人の13歳。

教壇に立つ担任・森口悠子が語りだす。

「私の娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」

一瞬、静寂に包まれる教室。



物語は「告白」から始まる…


そもそも原作自体が大ヒットするほどの内容なのだが、これをどう映画として仕上げるかというところに監督の腕が試される。

実際、小説とは違う描写やストーリーが存在しており、映画として伝えるべきものは追加され、適切ではない事象に関しては引き算されている。

森口が、渡辺の発明品を一貫して馬鹿にしている事に関しては、森口のキャラクターとしての立たせ方を優先させたためであろう。

あくまで悪役に徹するというか、強調する必要があったと考えてのことではないだろうか。

また、原作中にないシーンとして、ファミレスの店内で森口と北原が対面するシーンも同様だ。

これは、北原がわずからながら森口のことを信じていたという前提のもと、大人の裏切りという制裁を加えてやる必要があったためであろうか。

いずれにしても、真意は定かではないが、松たか子という国民的女優が演じるにあたって、相当に悪を強調するという徹底した演出だったのではないかとみている。

少なくとも、ラストシーンでの演技には誰しもが驚愕したであろう。

今まで観ていた、あの美しく純粋な松たか子像は一体どこへ…いい意味で、だ。

中島監督といえば、『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』など、CM制作あがりで、どちらかといえば綺麗な世界やユーモアを描くことに才のある方だったと記憶していた。

本作において、私なりの結論として、これまでのキャリアを総動員して、監督自身がこれまで感じていた鬱憤を解放した爆発的なブラックエンターテイメントであると思う。

私自身も感じるところではあるのだが、元々、CM業界で、広告という立場で映像表現をしてきた監督にとって、商品を効果的にユーザーに伝えるという仕事は、ある意味で”キレイごと”の多い世界なのではないかと思う。

本作では、長年のキャリアで、描ききれなかった人間の負の部分やどうしようもない濁った世界を描き切っている。

今までのコミカルな要素や派手な美術・衣装を使った画作りは無く、少年犯罪を題材としていることもあり、映像世界はダークな青みを帯びた色合いが一貫している。

開始数分、真っ暗なシーンに始まり、内容もわからぬまま、松たか子が淡々とした口調で言葉の断片を繰り出すところから始まる。

この時点で、すでに観客は作品に没入しなければ、いい意味で話が理解できないという状況に陥いってしまう。

そこから、少しずつ話の骨格が形成され、徐々に鋭利のあるエピソードが登場していく。

完璧ともいえる、その巧みな脚本・構成で仕上げる辺り、プロフェッショナルの技を感じる。

また、映像表現も素晴らしく、まるでアート系のフィルムを観ているかのような教室のシーンや学校生活の描写も美しい。

中学生による残酷な殺人・いじめ描写等が含まれるため、映倫により、R15+指定を受けた。

だが、生徒役の一部には、15歳未満の俳優・女優もいる。この辺りの矛盾も含めて、本作は問題作として興味深い。

少年法に守られているという自意識のもと、法を犯す少年に対して、大人が悪魔の復讐を実行する。

客観的に観ることができれば、それこそエンターテイメントとして楽しんでいただけるかもしれないが、どうだろうか。

私はつい深く考えさせられてしまい、しばらくの間、絶望的でどうしようもない気持ちになってしまった。

ぜひ、時間に余裕のある時や、ちょっとだけダークな世界に浸りたい時に観ることをおすすめする。

Posted by いぶすきー at 01:15 映画コメント(2)
2011年01月16日

かもめ食堂




「かもめ食堂」 監督:荻上直子

サチエ(小林聡美)はフィンランドの都市、ヘルシンキで「かもめ食堂」という名の日本食の小さな店を営んでいる。



ある日カフェにやってきた日本かぶれの青年に「ガッチャマンの歌の歌詞」を質問されるが、思い出せず悶々としていると、町の書店で背の高い日本人女性ミドリ(片桐はいり)を見かける。

もしや、と思い試しに

「ガッチャマンの歌詞を教えて下さい!」

と話しかけると、見事に全歌詞を書き上げるではないか。 旅をしようと世界地図の前で目をつぶり、指した所がフィンランドだった…

というミドリに「何かを感じた」サチエは、彼女を家に招き入れ、やがて食堂で働いてもらう事に。

一方、マサコ(もたいまさこ)は両親の看護という人生の大役を務め終え、息抜きにフィンランドにたどり着いたものの、手違いで荷物が紛失してしまう。



航空会社が荷物を探す間にかもめ食堂へとたどりつく。

生い立ちも性格も年齢も違う3人の女性が、奇妙な巡り合わせでかもめ食堂に集まった…。

この映画は日常に疲れた時にみると癒してくれます。
個性的な面々がフィンランドのヘルシンキを舞台に、のんびりゆったりとした交流を繰り広げていきます。

日本初のオールフィンランドロケで話題を呼びました。
この映画を観て、北欧に憧れた方も多いのではないでしょうか。

フィンランドには、スペインに行った時に空港を通ったことがあります。





こちらはフィンランドのキオスク(?)です。



映画を観ると行ってみたくなりますね。
いつか行きたいところです。

出演者が魅力的で、小林聡美、片桐はいり、もたいまさこのトリプル主演。
監督は『バーバー吉野』や『恋は五・七・五!』や『めがね』の荻上直子。
荻上監督は、千葉工業大学を出て、アメリカに渡りました。

原作は群ようこが本作のために書き下ろし。

まさに、女性による、女性のための映画です。
最近、小林聡美さんの「ワタシは最高にツイている」を読みました。
とても自然体で、毎日の暮らしが少しだけ楽しくみえてきます。

女優や芸能人の方のエッセイって、少し苦手なんですよね。
贅沢な暮しぶりや有名人との交流に関する内容が多くて、うんざりしていまいます(笑)

日常の様子ですが、フィンランドという場所が非日常的。
意気揚々としたアクション映画や青春映画もいいですが、かもめ食堂」のような映画をたまに観たくなるのです。


Posted by いぶすきー at 00:15 映画コメント(2)
2010年12月28日

恋愛寫眞

「死んだはずの彼女から手紙が届いた」




「恋愛寫眞」 監督:堤幸彦

映画が人生に与える影響というのは大きい気がします。
僕は大学時代に写真を始めて、かれこれ今でも写真を続けています。

そんな私が、写真を続けてる理由といいますか、写真を撮る衝動に駆られるのがこの作品です。

映画を観て、憧れて・・・まさにそんな感じです(笑)

一時期は、どこへ行くのにもカメラをぶら下げて…おもしろいものをみつけてはシャッターを押していました。

そういえば、就職活動中も、スーツを着ながらカメラ持っていましたね(笑)

面接で「何でカメラ持っているの?」

と聞かれて

私は「いつ、おもしろいものが撮れるかわからないので!」

と、元気よく応えてあっさり落ちてしまったのもいい思い出です(笑)

【ストーリー】

カメラマン誠人(松田龍平)の元に、死んだはずの元恋人・静流(広末涼子)からニューヨークの消印で手紙が届く。

ニューヨークで死んだと言われていた彼女から、なぜ、手紙が?

3年前、2人は一緒に暮らしていた。

誠人の影響で静流もカメラを持つようになった。

ふとした哀しいきっかけで別れてしまった2人だが、静流は、今でも忘れられないほど、誠人の心に鮮烈な印象を残していた。

誠人は、彼女を探しにニューヨークへと旅立つ。広いニューヨーク。静流が送ってきた写真の中の風景だけを手がかりに、誠人は歩き回る。

旅の途中、牧師のカシアス、静流の友達でダンサー志望のアヤ(小池栄子)に出会い、彼らの力を借りて次第に静流の影に近づいていく。

しかし、いく手には、思いがけない真実が待っていた。誠人と静流は再び会うことができるのか。誠人がかつて言えなかった言葉は、彼女に伝わるのか…。


監督は「ケイゾク」、「TRICK」、「池袋ウエストゲートパーク」、「溺れる魚」で有名な堤幸彦。

作中のフォトグラファーは斉藤清貴。

後半の展開は残念ですが、とにかく前半だけでも観る価値はあります。

何度も観かえしているのですが、いつも中盤辺りでおわります(笑)

後に、コラボレーションの形で、市川拓司によって執筆された小説が『恋愛寫眞 もうひとつの物語』です。

この小説は『ただ、君を愛してる』の題名で、玉木宏、宮崎あおいの主演によって映画化されています。

こちらをご覧になったことがある方も多いはずです。

一昔前に、映画の影響でデジタル一眼レフカメラが爆発的に売れ出したことも記憶に新しいですね。

久しぶりに写真でも撮りに出掛けようかなぁと思います。

よろしければ、ご覧下さい↓

【Colorful】写真:指宿慎一郎
http://fotologue.jp/ibusuki/



Posted by いぶすきー at 23:56 映画コメント(2)
2010年12月25日

8月のクリスマス

君は神様がくれた、最高のプレゼントでした



「8月のクリスマス」監督:長崎俊一

地方都市で古ぼけた写真館を営む寿俊(山崎まさよし)は、病に冒され余命幾ばくもない運命であった。

ある日彼の写真館に、小学校の臨時教員・由紀子(関めぐみ)が飛び込んできたことから、彼の毎日が変わり始める。

今日は12月25日、クリスマスですね。

昨日、レンタルビデオ店に立ち寄って、ふと、クリスマスに観たい映画って何だろうなぁと思いました。

そこで、おすすめしたいのがこの作品です。

元々、ホ・ジノ監督の韓国映画「八月のクリスマス」の日本版リメイク映画。

リメイクということで、元の韓国映画の方が好きですでに観ておられる方は、まずは比較しないで観るのがいいかと思います。どうしても、リメイクというと比べがちですが、比較してよくなるということはあまりなく、むしろ、かえって素直に楽しめないように思います。

本作の一番好きなところは、人生の終焉を自覚しながらも、愛する女性との出会いで、少しだけ日常に希望を見出しながら、淡々とストーリーが進んでいく演出です。

クリスマスというと、どうしても派手なイメージが強いですが、この映画では非常にゆっくりと、静かに時が流れていきます。

特に派手な恋愛や性描写はなく、雨の日にそっと寄り添ったり、学校の体育館でバスケットをしたり、年齢の差の中で、お互いの関係を分かちあいながら関係を深めていく様子は心あたたまります。

主演の山崎まさよしの演技はとてもよく、関めぐみの振る舞いも抜群にいい。

撮影場所が富山県高岡市なのですが、地方都市の暮らしとはとても静かでゆっくりとしたものです。

富山県に住んでいたり、行ったことがある方なら、撮影場所に想いをシンクロさせながら楽しめるかもしれません。

家でゆっくり、落ち着いて観るのにおすすめです。

Posted by いぶすきー at 13:51 映画コメント(3)
2010年12月13日

スラムドッグ$ミリオネア

運じゃなく、運命だった。

「スラムドッグ$ミリオネア」 監督:ダニー・ボイル



『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督が手掛けた社会派エンタテインメント。

トロント国際映画祭で最高賞<最優秀観客賞>を受賞したのを皮切りに、世界中の映画祭で賞を総なめ。

ある大阪で開催されたセミナーにて、経営者の方が非常に影響を受けた作品であるということで観てみました。率直な感想として、ストーリー展開もよく、映像表現も美しい、エンターテイメントとして非常におもしかったです。観終わった後、爽快な鑑賞感でした。

インドの大都市ムンバイの中にある世界最大規模のスラム、ダーラーヴィー地区で生まれ育った少年ジャマールは、テレビの人気クイズ番組(日本版『クイズ$ミリオネア』)に出演する。



そこでジャマールは数々の問題を正解していき、ついに最後の1問にまで到達した。

しかし、無学であるはずの彼がクイズに勝ち進んでいったために、不正の疑いがかけられ、警察に連行されてしまう。

そこで彼が語った、生い立ちとその背景とは…。



予告編のコピーに 「駆け抜けた人生の途中にヒントがあった」という言葉があり、まさに人生の中に、達成すべきゴールへのヒントが内在されている、ということを感じました。

主人公はスラム街で生まれ育ち、決して恵まれていません。
しかも、同じ環境で育った兄は、最終的に非望の死を遂げてしまいます。

愛するラティカという少女に想いを馳せ、日々を生きていれば、どこかで希望の光はやってくる。
そんなメッセージを感じます。



序盤での彼の生い立ちに触れ、世界には窮地に陥っている人々がたくさんいることを知る。
その中で、狭い世界の中にも、策略家によって盲目にされる悲惨な運命を辿る少年もいれば、主人公のように運命を変えるために外へ飛び出す道もある。

人生とは、運命なのかもしれない。
それでも、運命は自らの選択によって、変えることができるのかもしれない。



映画というエンターテイメントで、人の環境や運命に対して、真っ向から肯定的に仕上げた傑作です。



Posted by いぶすきー at 13:00 映画コメント(1)
2010年11月05日

ハンサムスーツ

レッツ・ハンサム!

人生を変える夢のスーツ、あります!





アナタの変身願望を叶えるスーパードリーム・エンタテインメント。主演は谷原章介と塚地武雅。


亡き母親が遺した定食屋「こころ屋」を経営する男性・大木琢郎は、料理上手で心優しい性格だが、デブで不細工な容姿から、生まれてこのかた女性と交際どころかモテたことすらない。



そんなある日、友人の結婚式に着て行くスーツを買うために紳士服店を訪れた琢郎は着るだけでハンサムになれるスーツ、「ハンサムスーツ」を手に入れる。



街を歩けば、女性にはモテモテ、モデルにスカウトされて瞬く間に大人気と、幸せな人生を手に入れた様に思えた・・・

純粋にとてもおもしろい映画でしたicon12

家族や恋人と楽しく観るのにおすすめです!

個人的に、ブサイクの視点、ハンサムの視点、それぞれの視点が切り替わり、その度にみえている世界も変わっていくのが興味深かったです。

ブサイクとしての30年間、ハンサムとしての数ヶ月間。

ブサイクには、周囲からチヤホヤされることはないが、日常の中に小さな幸せがいくつもある。

ハンサムになると、周囲からチヤホヤされるが、日常の小さな幸せを失うことになる。

スーツを着てしまうと「こころ屋」とその仲間達を捨てなければならない。かと言って着なかったら不細工でモテない人生へと逆戻り。

究極の選択を迫られた主人公をみながら、誰しもが容姿について考えてしまいそう。

確かに、心は目にはみえないですが、人と接していればなんとなく感じるものがあるような気がします。

ブサイクであれ、ハンサムであれ、しっかりと相手の心をみれるようになりたいものです。

監督は、年間30本以上のCMを手掛ける売れっ子ディレクターであり、本作が映画初監督となる英勉。

実は京都産業大学のOBであり、元映画研究部で、卒業後は東北新社に入社。

映画研究部とは親交もあり、なんだか親近感がわきます。

脚本は、「SMAP×SMAP」等を手掛ける放送作家鈴木おさむ。

妻はご存知、森三中の大島美幸。



お世辞にも美人とはいえない、むしろブサイクに位置付けされるだけあって、本作に説得力のある脚本になったのではないでしょうか。

ビジュアルディレクションはPOPでキュートな感性が人気のカメラマン飯田かずな。



美術がとにかくかわいくて、彼女の世界観が存分に楽しめます。

おすすめの一作ですkirakira


Posted by いぶすきー at 12:53 映画コメント(3)
2010年10月12日

『ボーイズ・オン・ザ・ラン』


驚愕

絶賛

罵倒





『ボーイズ・オン・ザ・ラン』監督:三浦大輔


田西敏行、29歳。

走れ、泣け、恋をしろ。

弱小おもちゃメーカーで働くサラリーマン、田西敏行(彼女いない歴9年)。



営業先では「面白くない」とバカにされ、出世なんて程遠いダメ社員。同僚・ちはるにひそかに恋心を抱きながらも、当然彼女にうまく近づけない。



誕生日をテレクラで迎えてとんでもない女にひっかかるわ、実家暮らしでエロビデオを見て就寝する怠惰な毎日を送っている。

仕事もダメ!恋もダメ!

・・・そんな田西に、なんとチャンス到来!仕事先で出会ったエリート営業マン・青山の手ほどきで、ちはるとの恋の予感が・・・!



しかし、そこには、大きな衝撃が待ち受けていた。

「いい人」か「獣」か。「土下座」か「決闘」か。

田西の人生が、今、動き出す。

ロックシーンで熱狂的な支持を集め続ける銀杏BOYZのヴォーカル・峯田和伸主演で話題の映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」。

銀杏の峯田出演ですが、漫画原作の映画化は、大方ファンの期待を裏切ってしまうケースが多いため、大きな期待半分、不安もありました。

が、その予想を大きく覆す結果となりました。

もう最高です!素晴らしい作品でした!

原作は、花沢健吾で、発行部数60万部を超える人気漫画(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)。



こちらは全巻持っていますが、ダメな男の真っ直ぐな生き様がリアルに描かれていて、もう感涙ものの名作です。現在、アイアムヒーローという作品を出していますが、こちらもおすすめです。

うーん、原作とのギャップとして、ヒロインの花やライバルとなる源が登場しないことが一番の違いでしょうか。まぁこれは映画の尺があるので仕方がないかなぁといったところです。

しいていえば、田西とちはるの最後の別れ際のシーン。あれは賛否両論かもしれません。個人的に、あれはあれで解釈の取りようですが、悪くない結果だと考えています。あくまで、原作は尊重すべきですが、原作を凌駕するための道のりとして、間違っていない選択だったのではないかと。

これは、原作の保有する田西のキャラクター性に加えて、峯田和伸という1人の人間性が憑依した結果と捉えているからです。言い換えれば、峯田和伸という人間が、田西を演じたとき、行き着いた結果にあのシーンが成立している、こう考えています。

さて、引き続き、原作の大ファンと豪語する峯田和伸が主人公・田西を演じ、加えて、黒川芽以、YOU、リリー・フランキー、松田龍平、小林薫など豪華で個性的なキャストが揃いました。

中でも、黒川芽以、YOUの体当たりの演技は衝撃的。あの黒川芽衣が・・・!と、ファン驚愕のシーンに度肝を抜かれました。最近の生温い邦画の演技とは違い、さすが劇団畑の三浦大輔監督がメガホンをとっただけあって、迫真の演技ばかり。



氏は、舞台「愛の渦」で岸田戯曲賞を受賞し、最新作「裏切りの街」はパルコ劇場ほか全26公演が即日完売になるなど、演劇界で圧倒的な人気を誇る若きカリスマ劇作家。

全体を通じて、男の描写がすごくリアル、だらしない部分は痛々しいほどに共感できます。

中盤でのYOUとの絡みは思わず笑ってしまいますし、ラストの走り続けるシーンは思わずジーンときました。

あぁ、やべぇ、立ち止まっている場合じゃないなぁと。

おすすめの作品です。

Posted by いぶすきー at 12:39 映画コメント(0)
2010年09月20日

今度は愛妻家

男性は反省、女性は共感。





「今度は愛妻家」 監督:行定勲


男性は自らを省みて、女性はうんうんとうなずくはず。ハートフルな夫婦のドラマ。


夫である俊介の世話を焼き、明朗に振舞っていた妻のさくら。




夫の素っ気無い態度や、無神経な言動に愛想を尽かし、1人で旅立ってしまった。



妻を口うるさいと思っていた俊介だったが、写真を頼みにきた新米モデルの若い女の子を抱くことができなかった。




そんな彼の前に、「離婚する前に、写真を撮って」と、思いがけず、さくらが帰ってくる。




だが俊介は、戻ってきたさくらの悲しい正体を知っていた…。




いやぁー、よかった!前評判通り。

久しぶりの行定作品を観ましたが、おもしろかったです。


行定監督といえば、「GO」「ロックンロールミシン」「世界の中心で愛をさけぶ」など、若い世代から圧倒的な支持を得てきた監督の1人です。(もちろんこれら以外にも名作ばかり)

その中で、本作のように上の世代に向けた映画を撮ってみたいと、何かのインタビューで言っていたのを読んで、気になって観てみました。


豊川悦司と薬師丸ひろ子の共演が素晴らしい。

ダメなカメラマンである夫役を豊川悦司は見事に演じ切った。

役者として長年培った経験は、前半のダメな夫のコミカルぶり、妻を撮る美しい姿、ラストシーンの佇まい…どれをとっても彼にしかできない貫禄ぶり。

献身的な妻を演じた薬師丸ひろ子、いや、失礼ながらの褒め言葉で、この歳であんなにかわいい妻役を演じるとはさすがです。

いやはや、女性にとっての理想のあり方というか、あるべき姿といいますか、もうここまでくると素敵にみえますよ(笑)

若手の水川あさみ、濱田岳もなかなかのもの。

水川あさみの衣装の奇天烈ぶりが印象的で、なんてセンスなんだ?と疑問に思ったが、後にこの疑問が解消されます。

そして、何より、同居している石橋連司が見事な演技。

それぞれが事情を抱えながら生きていて、それぞれの事情が交錯するときに生まれるストーリー。

色んな世代が共感できるし、特に40代の方であれば、今一度人生を振り返ってしまうはず。

夫婦という、お互いの存在についても考えさせられる名作。

おすすめです。

Posted by いぶすきー at 22:37 映画コメント(0)
2010年09月14日

ソラニン




『ソラニン』 監督:三木孝浩

浅野いにお原作の漫画作品を映画化。

いやー、原作の大ファンなので、とても楽しみでした。

社会人2年目の井上芽衣子は、将来に希望を感じられず、同棲相手の種田の勧めもあってOLを辞め、預金生活に入る。
種田は大学時代のバンド仲間である加藤、山田と定期的に会いながら、アルバイトの合間を縫ってバンド活動を細々と続けていた。
喧嘩し、互いに励ましあいながら、先の見えない生活を続けていく井上と種田。



ある日、種田はふとしたきっかけから再びバンド活動に熱を入れることを決め、加藤、山田に声をかけ、自身の持ち曲である「ソラニン」をレコーディングする。



2005年から2006年まで『週刊ヤングサンデー』にて連載され、単行本は全2巻。

単行本の売り上げは50万部を超えています。

浅野いにおさんの漫画は本当に好きで、初めて読んだ時は衝撃でした。

こんな世界観を描ける漫画家がいたのか!と、モラトリアム真っ盛りの青年にとっては胸をうちました。

2009年春にアスミック・エース制作、三木孝浩監督、宮崎あおいと高良健吾のダブル主演で実写映画化されることが発表され、大きな話題となりました。

おお、IMJエンタテイメント・・・!期待が高まりましたね。

監督にも要注目でした。

監督は早稲田大学卒業後、1998年にソニー・ミュージックに入社。

多数のミュージックビデオを手掛け、2006年に独立。

受賞歴に関しては早稲田インディーズフィルムフェスティバル グランプリ(自主映画『青空』)があり、MTV Video Music Awards Japan 2005 最優秀ビデオ賞(ORANGE RANGE「ロコローション」)があります。

ミュージックビデオを多数手掛けた経験から、音と映像の組み合わせが抜群によかったです。

映像の色彩バランスもよく、音楽のPVを繋ぎあわせたような印象を受けます。

その傍ら、8ミリによって撮られた、いつか流れていたはずの過去の思い出が冒頭から始まり、監督の手腕がうかがえました。

そして、何より注目したいのが音楽とキャスト陣。

まずは音楽から。



作中に歌詞のみ登場する楽曲「ソラニン」は、新たにASIAN KUNG-FU GENERATIONがメロディをつけ、宮崎あおい、高良健吾に提供。

エンディングテーマには、以前ASIAN KUNG-FU GENERATIONが制作した楽曲「ムスタング」のリミックス・バージョン「ムスタング(mix for 芽衣子)」が使用された。



また、劇中音楽はストレイテナーのVo.であるホリエアツシのソロプロジェクト「ent」が担当した。

音楽がとにかくかっこいい!というのが鑑賞後の感想ですね。

すいません、加えて、スタイリストの梶雄太氏のコーディネートもよかった。

特に、主演の芽衣子と種田の心境の変化や独特のユルさは、原作漫画と実写との間に生じた差異を、ファッションという記号で巧く補えていたのでないかと思います。

マニアックな話になるかもしれませんが、しばらくの間、2人がゆるく過ごす日常は、時間の変化の中で最も難しい点ではなかったのではないかと思います。

特に、大学時代と現在(卒業後2年後)との時間の変化は、ファッションという表層的な部分が一番わかりやすい。

種田が大学時代初期に、ニルヴァーナのTシャツを着ている辺りが、軽音部入りたてのイメージにぴったりだった。

あと、鮎川のコーディネートは最高。あのミリタリージャケットに縞々のタイツ、音楽系の香りが漂っていました(笑)

そして、やはり漫画原作の実写化において、おそらく最大公約数的に重要なポイントはキャストではないでしょうか。



単刀直入にいえば、よかったのではないでしょうか。


と、言いつつ、つらつらと感想を書いていきます。

もうこれは、半分好みの問題かと思います(笑)

キャスト
井上芽衣子:宮崎あおい
種田成男:高良健吾

主演2人に関しては、ベストだったのではないでしょうか。
宮崎あおいがギター経験がなかったことが、功を奏してよかった。
それでも、芽衣子のダメ女ぶりというか、その辺りが微妙に合わなかった。
宮崎あおいはどう見てもいい子ちゃんで、美人でかわいすぎる(笑)
あの原作から漂う、ダメ女の中にある、美人じゃないけどかわいい感じが・・・。
かわいい子をかわいく見せないことは、なかなか難しいのではないかと感じました。
セリフがちょっと無茶すぎるので、どうしても言わされている感が否めない!
というのが、原作尊重派の意見になるような気がします(笑)

山田二郎(ビリー):桐谷健太
加藤賢一:近藤洋一(サンボマスター)

脇を固める2人は好演でした。
桐谷健太はもう少し痩せて、不健康だったらよかったかもしれないですね(笑)
近藤洋一がハマりすぎてよかったです。

小谷アイ:伊藤歩

アイちゃんの伊藤歩は鳥肌モノ。やっぱり天才なんだなぁと、岩井作品から思い続けています。
原作のキャラクターをそのまま写し出したかのような演技・・・。

冴木隆太郎:ARATA

なぜARATA?と思った方も多いはず。原作の冴木は色黒なのに(笑)
ストーリーを忠実に描ききったがゆえの弊害かもしれません。
脇役の再現度が微妙なのは、演出なのかどうでしょうか。

大橋:永山絢斗

これはちょっと厳しいですね。原作の大橋はもっと冴えないピュアな青年。
イケメンすぎる(笑)

鮎川律子:岩田さゆり

これまた、鮎川が美人すぎる(笑)
大学デビューぶりを落とし込まなかったのは尺の問題なのでしょうか。
個人的にこのエピソードも描いて欲しかったのは欲張りでしょうかね。

芽衣子の母:美保純
種田の父:財津和夫

母、ええ!美人(笑)
と思った方もいるはず。
父親は好演でしたね。
明太子を食べるシーンがなかったのと、持って帰る荷物少な!
と突っ込みを入れた方はいるのやら・・・

なんだ、今日はマニアックで口うるさい感じですか?

好きなので許して下さい(笑)

原作の実写化が難しい中、よく描き切ったなぁと思いました。

映画のヒットを機に、浅野いにお作品がたくさんの方に読まれることも願っています。



Posted by いぶすきー at 12:55 映画コメント(2)
2010年09月05日

サイタマノラッパー






埼玉県北部の田舎町を舞台に、不器用にラッパーを目指す青年たちを描いたどこか哀しくやがて可笑しい青春映画。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009オフシアター・コンペティション部門グランプリ受賞、第13回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭NETPAC AWARD(最優秀アジア映画賞)受賞。

渋谷ユーロスペースで3日間の満員立見を記録、池袋シネマ・ロサ初日レイトショー歴代動員記録1位。


レコード屋もライブハウスもないサイタマ県のフクヤ市。そんな田舎街に暮らすヒップホップグループ“SHO-GUNG”のメンバーたちは、自分たちの曲でライブをすることを夢見ていた。

メンバーで、仕事もなく毎日ぶらぶらしているニートのラッパーIKKUは、いつか世界的なラッパーになりたいと思っている。



そんなある日、東京でAV女優として活躍していた高校の同級生の千夏が帰ってきた。その時から、メンバー間にすれ違いが起きてしまう。


これはとてもおもしろかったですkirakria2

ヒップホップが好きな方、インディースが好きな方、そして、地方に暮らす方にはおすすめ。

僕はすべての条件を満たしているのでどストライクでした(笑)

TBSラジオ「ライムスター宇多丸のシネマランキング2009」ベスト1位

封切りから1年以上経つ今もヒットが続いているインディペンデント映画の金字塔となっています。


全編ほぼ1シーン1カットでの撮影され、随所に挿入されるラップ、HIPHOPサウンド、乾いた映像が特徴的でした。

内容として、埼玉という田舎でラッパーを目指す若者を描くわけですが、本当にどうしようもないくらい”ダメ”なんです。恋心を寄せていたヒロインとのバランスもよかったです。

さらに、ヒップホップという観点からも見ごたえのある内容でした。

要するに、今はB-Boyの格好だけが受け継がれてしまってヒップホップの本質が抜けてしまっているという現象が起きているわけでしょ。真似でしかないし、初期衝動を忘れてしまった。『SR サイタマノラッパー』について言えば、まさにその現象を描くことが、逆説的にイノベーションに繋がっている。「こんな真似事ばっかりしていたら俺たちダメじゃん」と考えるきっかけにもなる。


http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/09/04/srapper/001.html

【対談】いとうせいこうvs入江悠 映画『SR サイタマノラッパー』を語り尽くす!より

とは、監督といとうせいこうの対談ですが、実に的を射ているなぁ、と。

ヒップホップ文化を、観客は映画という第三者の立場から鑑賞し、文化の本質を考える場所となりました。

また、それを日本のサイタマという田舎を舞台に、実にコミカルに作ったという点で大いに評価できるところかと思います。

ビール片手に、音楽好きの友人と観てみたいところですface01

Posted by いぶすきー at 07:57 映画コメント(0)
2010年09月03日

BANDAGE バンデイジ





1990年代のバンドブームを背景に、メジャーデビューを目指すバンドメンバーの友情や確執、恋愛を描く音楽青春ムービー。




1990年代、日本の音楽業界を空前の「バンドブーム」が吹き荒れていた。

たくさんのバンドがデビューしては、次々に消えて行く。

そんなバンドブームの渦中に、LANDS(ランズ)というバンドを組む若者たちがいた。



アサコ(北乃きい)とミハル(杏)は都内の高校に通う普通の女子高生。

ミハルが高校をやめることになった日に、アサコはLANDSのCDをもらう。

天才的な音楽センスを持つユキヤ(高良健吾)に惹かれLANDSのファンになったアサコ。

ミハルとともに行ったライブで2人はLANDSの楽屋に忍び込む。

そこで、アサコはボーカルのナツ(赤西仁)、リュージ(金子ノブアキ)、ケンジ(笠原秀幸)たちと出会う。

アサコのことを気に入ったナツは、アサコを連れてLANDSの練習スタジオへ。

そこには音楽に全てを注ぎ込むユキヤやアルミ(柴本幸)らの姿があった。



憧れのLANDSの練習を見学できて喜ぶアサコだが、マネージャーのユカリ(伊藤歩)にスタジオから追い出されてしまう。

それでもアサコのことが気になるナツは、2人の仲を取り持つために、体調を崩したユカリの部屋にアサコを向かわせる。



ユカリを介抱したことをきっかけに、アサコはマネージャーとしてLANDSに深く関わっていく――。



『ハルフウェイ』でも組んでいた、小林武史と岩井俊二が、今度は監督・脚本家としてタッグを組んでいます。

相変わらずの長回しに、手持ちカメラの演出がにくい。

小林武史の音楽センスも、業界の第一線を生きてきた経験から来るリアリティがすごい。

赤西仁、北乃きい、高良健吾、柴本幸、金子ノブアキ、笠原秀幸、杏、伊藤歩と役者がとにかく豪華kirakria2

岩井俊二は役者のいいところを存分に引き出していました。

個人的に、等身大の女子高生像を演じきった北乃きいと、ミュージシャンをあきらめ、マネージャーという仕事に就いた伊藤歩の演技がすごくよかったと思います。

北乃きいは、あくまでバンドのファンという一定の距離感を保ちながら、将来へと進んでいき、成長する姿に惹かれました。主演にして大正解。

伊藤歩の、過去のある現在の姿を演じる力はすごい。ラストシーンで、どこか夢を断ち切れない想いに胸をうたれました。

音楽が好きなら、一度は観ておいてもいい作品です。

Posted by いぶすきー at 12:36 映画コメント(0)
2010年08月06日

バットマン ダークナイト


最凶の敵が、来る。

あなたは史上最凶のジョーカーを引く。

とてつもない悪が笑い始めた。

Lets put a smile on your face.(口が裂けるほど笑わせてやる。)

Welcome to the world without the rules.(無秩序の世界へようこそ。)

Why so serious?(そんなにかしこまってどうしたんだ?)

最強。最凶。最狂。

覚悟せよ。度肝を抜かれる。

最強vs最凶




「ダークナイト」 監督: クリストファー・ノーラン

アメコミ生まれのヒーロー・バットマンが活躍する人気シリーズ最新作。

全世界が絶賛! 全米歴代興行収入新記録11冠達成。

2008年アカデミー賞で史上最凶のジョーカーを怪演した故・ヒース・レジャーが最優秀助演男優賞を受賞した名作。



ピエロのような不気味なメイクを施した「ジョーカー」と名乗る正体不明の犯罪者がゴッサム・シティーに現れ、その日も白昼堂々と銀行強盗をやってのけると姿をくらました。

一方、バットマンことブルース・ウェインはゴッサム市民を守るべく、毎夜悪と戦い続けていた。



しかし、悪の芽をいくら摘み取っても、ゴッサムに真の平和が訪れることはなかった。

バットマンはゴッサム市警のジム・ゴードン警部補と協力して、マフィアの資金洗浄元である銀行を摘発するという手段に出る。



市警に潜む内通者の存在で一時は失敗も危ぶまれたが、新任の地方検事ハービー・デントの後押しもあり、ついにマフィアの資金源を断つことに成功する。


バットマンと違い、姿を晒して正々堂々と悪に挑むハービー。

そんなハービーの姿に、ブルースは彼こそゴッサムが求める真のヒーローだと確信し、バットマンを引退しようと考え始める。



かつての幼なじみである地方検事補レイチェル・ドーズに未だ想いを寄せるブルースは「バットマン引退の瞬間」こそ彼女と結ばれる時であると信じていたが、一方のレイチェルはブルースとハービーとの間で揺れ動いていた。

その頃、資金源を断たれて悩むマフィアたちの前にジョーカーが現れた。



ジョーカーは彼らの全資産の半分を条件に、大胆にもバットマン殺害の提案を持ちかける。

罪なき市民や警官を次々に殺害し、さらには市長暗殺を企ててバットマンを追い詰めるジョーカー。

これまで自身のルールに従って犯罪と戦ってきたバットマンは、「秩序」を一切持たないジョーカーに苦戦を強いられるが、ジョーカーの真の目的は金でもバットマンの命でもなかった。



ジョーカーの唯一の目的、それは「恐怖」「混沌」をもたらし、人間の「本質」をさらけ出すことだったのだ・・・。


いやー、映画好きの友人達から薦められていまして、ようやく観ました!

高校時代の友人、境と本田にずっと薦められていました。久しぶりに高校にでも行きたくなりました(関係ないですが笑)

まぁ、なんせ、色んな友人があまりに薦めてくれるのですが、いわゆるハリウッドっぽいエンタメ作品だと思って観ていなかったのですが、観てみたら全然違いました。

変な先入観を持っていたことに後悔!でも、観てよかったです。

とにかく、悪役のジョーカーが顕在化させる”狂気”を、より全面に押し出していたのに驚きましたface08



経歴不詳、まさに絶対悪としての存在。カメラワークや不気味な音楽も、抜群に恐怖心をそそりました・・・。

こんな役をやってのけるとはさすがです。しかし、ジョーカーを演じたヒース・レジャーは2008年1月22日に本作の完成を待たずに急逝しました。若くして亡くなられたのが、実に悔やまれます。

音響も興味深く、調べてみたところ、シンセとオーケストラの他、エレクトリック・チェロ、パーカッションに和太鼓も導入していたようです。あの重厚感のある音は和太鼓だったんですね。

さらに、メロディック、シンボリックなテーマ曲は拒否され「英雄不在」が聴覚面にも徹底されているとのこと。

作曲を担当したのは、前作に引き続きハンス・ジマーとジェームズ・ニュートン・ハワード。映画音楽界では超有名人。

キャスト、ストーリー、映像、音楽、どれをとっても最高な作品icon12

ただ、アクションものにしてはかなり重たいストーリーですので、体力がある時に観るのがおすすめです(笑)

Posted by いぶすきー at 12:59 映画コメント(2)
2010年08月03日

サイドウェイズ


「この男たち、抱きしめたくなるほど、情けない」




「サイドウェイズ」 監督:チェリン・グラック

親友・大介の結婚式に出席するため、彼の暮らすカリフォルニアを訪れた冴えない中年脚本家の道雄。



残りわずかな独身最後の日々を謳歌したい大介と、ワイナリーを巡るドライブ旅行へと繰り出すことに。





東京での鬱々とした現実を忘れさせるカリフォルニアならではの解放感や、想いを寄せていた女性との思いがけない再会が、なにかと疲れていた彼の心を癒すと同時にささやかな希望を与え、自らの人生を見つめなおしていく……。



2009年公開の日本映画。

40代の、特に男性におすすめの作品ですicon12

結婚前にいっぱつ(?)やっていこー!という考えはいたって男性的かと(笑)

元は、第77回アカデミー賞作品賞にノミネートされた2004年の映画『サイドウェイ』。

それを20世紀フォックスとフジテレビがリメイクした作品が本作です。

オリジナルはアレクサンダー・ペイン監督による第74回アカデミー脚色賞受賞作の名作。

「20世紀少年」や「トランスフォーマー」で第2班監督を務めてきた日本出身の米国人チェリン・グラックが監督を務めています。

シンディ・ローパーによる主題歌『Time After Time』が身に染みます。

キャストもよく、休日の日にワイン片手に鑑賞したいところhappa

<キャスト&スタッフ>
斉藤道雄…小日向文世
上原大介…生瀬勝久
ミナ・パーカー…菊地凛子
田中麻有子…鈴木京香

Posted by いぶすきー at 12:59 映画コメント(0)
2010年07月14日

解夏

目に見えないものが、目が見えなくなって見えてくる




解夏 監督:磯村一路

東京で小学校の教師をしていた隆之(大沢たかお)は、視力を徐々に失っていく病に冒され、職を辞し、母・聡子(富司純子)が住む故郷の長崎に帰った。

懐かしい町を目に焼き付けようと日々歩く隆之のもとに、東京に残した恋人の陽子(石田ゆり子)がやってくる。



陽子の将来を憂い、この先の人生を思い悩む隆之。

そんな隆之を笑顔で支えようとする陽子。



そして、2人を静かに見守る聡子。ある日2人は訪れた寺で林(松村達雄)という老人に出会う。



林の暖かい人柄に触れ、自らの病気を告白した隆之に、林は 「解夏」 の話を始める…。

さだまさしが記した同名小説を原作に、『がんばっていきまっしょい』などの俊英・磯村一路監督が手がけた透明感あふれるラブ・ストーリーの秀作。

個人的には、あの淡くて、やわらかい写真が市橋織江さんによるものなので

観てみたというのが本音ですhappa

ロケ地となったのは主に長崎県で、坂道の多い景色が印象的でしたface01

長崎には、後輩と旅行で出掛けたことがあったので、なんとなくその時のことを思い出しました。

佐世保バーガー食べたり、坂を駆け上がったり、グラバー園へ行ったり・・・。

その時みていた景色がフラッシュバックされて、なんともいえない懐かしい気持ちになりました。

解夏 ロケ地ガイド
http://loca.ash.jp/show/2004/m2004_gege.htm

解夏(げげ)とは仏教の僧が夏に行う安居という修行が終わる時のことです。

いわゆる難病ものにありがちなドラマティックな描写を避け、淡々とした日常の中から、やがて視界を失う運命にある男と、それを見守る女の、焦燥と無常観の果てに導き出される慈愛を描出していくあたりが秀逸。

そう、冒頭から、映画を観ながら一瞬ぞっとしました。

今、私は映画を観て、映画を美しいと感じていて

もしも目が観えなくなったら、この美しい映画を観ることができなくなる。

いや、それどころか、街を歩いても人の姿は観えないし

毎日見ている景色、駅、公園、仕事、ありとあらゆるものが見えなくなる。

想像力がいっぱいになった時、目が見えなくなることへの恐れと

その反面、目が見えることへの偉大さを感じました。

そして、主人公は目が見えなくなるにつれて

今まで見えなかった”愛”や”優しさ”がみえてくる。

思えば、目にみえないものに

どれほど支えられていることだろうか。

目にみえないものがみえるひとに、感じれるひとに。

そんなことに気づかされた映画でした。

Posted by いぶすきー at 12:57 映画コメント(0)
2010年07月02日

ナビィの恋






『ナビィの恋』 監督:中江祐司


これは最高!

沖縄が好きなら絶対に観てほしい作品です!


出身地の沖縄にこだわり、沖縄を題材にした作品を撮り続ける中江祐司監督の長編映画第2作。



沖縄を舞台に、祖母と孫娘という世代の違う2人の女性のそれぞれの恋愛模様と人間関係を描いたラブロマンス。

と、映画情報に記載されていますが、監督は京都出身です(笑)

大学が琉球大学で、正しくは出身(大学)の沖縄ですね。


祖父母の暮らす沖縄県・粟国島に里帰りした奈々子(西田尚美)。



幼馴染みのケンジ(津波信一)が操縦する島への連絡船で、奈々子は白いスーツの老紳士を見かける。

奈々子を迎えるナビィおばあ(平良とみ)とおじぃの恵達(登川誠仁)。

ひょんなことで恵達の家に滞在することになった風来坊、福之助(村上淳)も交えてにぎやかな雰囲気に。



だがなんとなくナビィおばあの様子が落ち着かない。

奈々子が船で見かけた男性は、60年ぶりに島へ帰ってきたナビィおばあのかつての恋人・サンラー(平良進)だったのだ。



島から追放されたサンラーが戻ってきたことで、東金城(あがりかなぐすく)家一同はユタ(吉田妙子)を囲んで大騒ぎに。

サンラーの「60年前の約束を果たしに来た」という言葉の意味は?


監督のインタビューにもありましたが、ミュージカルを意識した作品作りは大成功!

沖縄の良質な音楽が見事に作品を融合していて、観ていて沖縄の空気を全身で感じることができました。

何より、キャストが凄すぎる。

登川 誠仁は、三線の名手で琉球民謡登川流宗家、琉球古典音楽湛水流名誉師範。



早弾きを得意とすることから“沖縄のジミヘン”の異名を持つ。

作中では、役者として、というよりは1人の人間としての演技が最高に素晴らしい。

エンディングでの早弾きはかっこよすぎます。

嘉手苅 林昌は、戦後沖縄県を代表する沖縄民謡の唄い手。



沖縄県文化功労賞を受賞した。元琉球民謡協会名誉会長。

しかし、1999年(平成11年)10月9日、肺がんのため死去。本作が、ほぼ最後の歌声の記録となりました。

死ぬ間際まで、表現者として舞台に立った氏に、心から敬意を表します。


タイトルにある「ナビィ」は「なべ」の意味で、カマド・ウシなど、昔の沖縄県では女性によく使われた名前のひとつ。

日常生活で身近なものの名前を女性の名前につける風習によるもの。

ちなみに、「チルー」は「つる」、「サンラー」は「三郎」の転訛である。

作品に登場する”ユタ”は先祖や神々の霊と言葉を交わす霊能力を持った女性。



現在の沖縄にも占いや相談ごとに対応するユタが多く存在するらしい。

この辺りの地域性へのリサーチと知識はさすが。

地域のリソースを上手にコンテンツに落とし込んだ好例といえます。



コンテンツ・ビジネスが地域を変える [単行本]
長谷川 文雄 (著), 水鳥川 和夫 (著)

でも紹介されています。

地域に拠点を置き、その場所でクリエイションを続けるロールモデルではないでしょうか。

地域に身を置くには、様々なプロセスやタイプがある中、監督は地域の資源を理解し、作品に落とし込み、地域でヒットさせ、全国に流通させる流れを作ったのではないでしょうか。

ラストシーンで踊られる三線の速弾きは、祝いの席に踊られるカチャーシー。

手を上げ、空をかき回すように(カチャーシー=かき回す、の意)動かす動作と軽快なリズムが特徴的。

沖縄民謡を踊ったことがあるのですが、それはもう愉快で楽しい!

作品を観た、当時の総理大臣の小渕恵三が東京のテアトル新宿で鑑賞し、絶賛したというエピソードも残っています。


色んな人に観てほしい名作です。

とてもおすすめicon12

Posted by いぶすきー at 13:02 映画コメント(0)
2010年06月28日

ヴァイブレータ




あたし、あなたにさわりたい




ヴァイブレータ 監督:廣木隆一


芥川賞候補にもなった、赤坂真理の同名原作を映画化した男女の孤独な物語。

自分の頭のなかに氾濫する“声”に悩まされ、アルコール依存症に陥っている31歳のルポライター玲(寺島しのぶ)は、コンビニで見かけた長距離トラック運転手の岡部(大森南朋)と関係を持ち、そのまま彼のトラックに乗り込んだ…。




「オレ、中学もまともに出て無くてサ、シンナーやって、風俗店で女の子の手配とかやってた・・・」


「ワタシ、変な声が聞こえるの。


食べ吐きって知ってる?友達の影響で、ワタシもはじめて癖になっちゃった・・・」



オープニングからのしばし続くモノローグによって、思わず一気に作品の世界にのめり込んでしまいます。

廣木隆一監督は元々ピンク映画でデビューしており、どことなくエロティックな演出に関してはピカいち。

2人の何気ない会話の先に、どこか癒しを帯びた雰囲気を感じました。

「この人が優しいのは感情ではなく本能だよ」

のセリフが個人的にすごく印象に残っています。

大森南朋の包容力と、寺島しのぶの相性が抜群でした。

主演の寺島しのぶは、本作で大胆なヌードを披露し、体当たり演技に挑んでいます。

一本の映画が役者の才能を開花させるというが、まさに本作はその代名詞ではないでしょうか。
(※下記受賞一覧有)

ストレスだらけの現代を生きるヒロインの心象が、セリフや字幕、選曲なども巧みに駆使して見事に表現されていました。

家で静かにゆっくりと鑑賞したいところ。



2003年度第77回キネマ旬報ベスト・テン受賞
【個人賞】
 脚本賞:荒井晴彦
 主演女優賞:寺島しのぶ
 助演男優賞:大森南朋
 新人女優賞:寺島しのぶ
【2003年度日本映画ベスト・テン】
 第3位 ヴァイブレータ

第16回東京国際映画祭
コンペティション部門
  寺島しのぶ優秀女優賞受賞
第52回マンハイム国際映画祭
  特別賞受賞
第25回ナント三大陸映画祭
  主演女優賞受賞
第25回ヨコハマ映画祭
  作品賞、監督賞、脚本賞、
  主演女優賞、助演男優賞受賞

Posted by いぶすきー at 13:00 映画コメント(0)
2010年06月27日

アキレスと亀



スキ、だけど。

スキ、だから。







「アキレスと亀」 監督:北野武

”好きなことを追い続ける大切さ””支えてくれる人の存在”を描いた、愛と幸福の物語。


14作目の長編映画となり、「TAKESHIS'」、「監督・ばんざい!」に続く、芸術家としての自己を投影した三部作の最後の作品といわれています。





裕福な家に生まれた少年の真知寿(まちす)は“画家になる”夢を持っていた。



しかし突然両親が亡くなり、環境が一変してしまう。

ひとりぼっちになった真知寿は、画家になることだけを人生の指針として生きるしかなくなった。



そんな愛に見放された真知寿の前に、ひとりの理解者が現れる。

絵を描くことしか知らない彼の純朴さに心惹かれた幸子である。

やがてふたりは結ばれ、真知寿の夢は夫婦の夢となった。



愛と希望に満たされ、様々なアートに挑戦するふたり。

しかし作品は全く評価されない。



ふたりの創作活動は、街や警察をも巻き込むほどにエスカレートしていき、家庭崩壊の危機にまで直面してしまう・・・・・・。



うまくいかなくても前に進むしかない人生の中で、ふたりが確かに手にしたものは・・・。


いやーおもしろかったです!


これはおそらくアーティストや芸術関係の道を志した経験がある方にとっては

まさに核弾頭というか、強烈なボディブローを食らう作品ではないでしょうか?

自分が信じているいいとARTや音楽、ファッションなど、それが社会から評価されない葛藤

というのは一度は抱いたことがあると思います。

その中で、今回は芸術がテーマになっているわけですが

そもそも、ARTって何だ?という話になれば

本作品での扱いは”アキレスと亀”、つまり、アキレスが自分で、亀がARTとなるのでしょうか。

(※注:参照 アキレスと亀とは?)

自分自身がいくら全力疾走でARTに向けて走り出したとしても

時間が経てば、その分だけARTも先に進んでいる。

決して、追いつくことができないという暗示のように思えました。

設定上よかったのは、元々が裕福だったこと。

裕福な場合、正直芸術は趣味の嗜み程度で、生活に影響しない。

いやむしろ、お金持ちで絵が上手なんていったらいいにこしたことはない。

ところが、一転、貧乏な家庭の場合どうでしょう?

芸術家は、金持ちの道楽程度がいいのでしょうか?

なんてことを考えてしまいます。



「TAKESHIS'」、「監督・ばんざい!」に続いての本作ですが、前作に比べて格段と

わかりやすい作風に仕上がっています。

おそらく、2作でのわかりずらさによる不評が原因でしょうが

今回はいやらしいぐらいにわかりやすい(笑)

初っ端からアニメーションを用い、まるで小学生に教えるかのごとく親切丁寧。

ここまできたらもはやギャグでしょ!という監督のユーモアを感じます。


ストーリーの終盤で、空き缶を蹴散らすシーンが最高でした。

もうなんか、概念を蹴ってしまうのも、ひとつの回答なのかもしれません。






※アキレスと亀とは?

紀元前490年頃~ 紀元前430年頃に生きた古代ギリシアの自然哲学者ゼノンの考えたパラドックス。

あるところにアキレスと亀がいて、二人は徒競走をすることとなった。しかしアキレスの方が足が速いのは明らかなので亀がハンデをもらって、いくらか進んだ地点(地点 A とする)からスタートすることとなった。

スタート後、アキレスが地点 A に達した時には亀はアキレスがそこに達するまでの時間分先に進んでいる(地点 B)。

アキレスが今度は地点 B に達したときには亀はまたその時間分先へ進む(地点 C)。

同様にアキレスが地点 C の時には亀はさらにその先にいることになる。

この考えはいくらでも続けることができ、結果、いつまでたってもアキレスは亀に追いつけないことになる。


↑参考までに




Posted by いぶすきー at 21:20 映画
2010年06月23日

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ


お姉ちゃんは、最高におもしろいよ





 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」 監督:吉田大八




本谷有希子による戯曲、元々が舞台化が先で、2007年には映画化されましたicon12

個人的に、原作がかなり好きです。

過剰なまでの人物描写が最高に刺激的。

表紙のデザインもかっこよく、よかったら手にとって読んでみてほしいです。

いやー、姉の同級生を相手に売春して自己資金を貯めた話には度肝を抜かれました!

妹の心理描写が最高にいけてました(笑)

第18回三島由紀夫賞の候補にもなったほどです!


【ストーリー】

両親の訃報を受け、東京から山間の田舎に戻った姉・香澄。



家には母の連れ子だった兄・穴道、その嫁・待子、そして内向的な妹・清深がいた。

女優を目指し、家族の反対を押し切って上京したものの、その超ゴーマンな性格が災いし、女優活動も頭打ち。



そんな姉の帰省により、沈殿していた姉妹の関係は一気に爆発炎上、周囲の人々もその渦の中へと巻き込まれていく。



監督は、最近話題の「パーマネント野ばら」(出演:菅野美穂、江口洋介、小池栄子、池脇千鶴、宇崎竜童、夏木マリ) ※2010年5月公開の吉田大八監督。

彼は元々CMディレクター出身で、映画監督界の中では犬童一心や高崎卓馬あたりに近い位置なのではないでしょうか。

キャッチーなCMのように、シーンひとつひとつがとても綺麗に流れていくイメージ。

観ていてストレスがないので、観る人は選ばない印象はうけます。

ただ、原作を尊重するあまりか、元々が戯曲であるがゆえか

どこか、ストーリー全体に厚みを感じられないような気もしたのが心残りですかねー。





ロケーションは石川県の能登で行われ、北陸地方(昔、富山県に住んでいました)の方なら、風景にどことなく懐かしさを覚えるかもしれません。

田舎のけだるい空気感の描写はさすがCM界のトップクリエイター!

あの倦怠感がにじみ出ていました。

地方の描写だけでも観る価値は十分にあります。





主演の佐藤江梨子は、どこかトガった役柄は適役!

普通っぽい役より、キューティハニーのようにちょっと変わった役柄の方がハマる気がします。

妹役の佐津川愛美が好演。

終始緊張感のある演技で、姉妹でやりあうシーンは興奮しました。

シスコンの永瀬正敏もよく、マゾの永作博美はもはやトラウマになりそうです(笑)

2人の大物がよく演じてくれたなぁーと感心。

永作博美がすごくよかったです。

よかったら観てみてくださいhappa

Posted by いぶすきー at 01:51 映画
2010年06月21日

おいしい殺し方

お い し い 殺 し 方






『おいしい殺し方』 監督:ケラリーノ・サンドロヴィッチ


料理下手のもてない小学校教師ユカが、お料理教室で思いもよらない怪事件に巻き込まれていくドタバタサスペンスコメディ!


演劇界の鬼才ケラリーノ・サンドロヴィッチが、演出、脚本をてがけ、ファンの間で異常な盛り上がりを見せるほどの人気を集めました。

主演の奥菜恵はコメディエンヌの新境地を開拓icon12


舞台でも活躍している犬山イヌコ、池谷のぶえもおもしろすぎます!

犬山イヌコさんは『ポケットモンスターシリーズ』のニャース役、『みどりのマキバオー』のマキバオー役などで有名ですicon12



ポケモンを観たことがある方なら、きっとニャースを思い出すはずです(笑)


小学校の教師、ユカ(奥菜恵)は極度の料理下手。



恋人に手料理を食べさせたい一心で料理学校へ通うことを決意した。

講師である人気料理家、東大寺ハルキ(久ヶ沢徹)に気に入られたのはよかったものの、なぜか東大寺は1回目の授業以降、行方不明に。



ユカの料理学校仲間、カナエ(犬山イヌコ)は、友人のキヨミ(池谷のぶえ)が東大寺と同じマンションに住んでいることを知って東大寺の自宅へ。



だがその矢先、東大寺がマンションから投身自殺してしまう。

彼の死に驚き、疑問を抱いた料理学校の生徒たちは事件の解明に乗り出す…。



同作品はBSフジで2006年2月に放送、USENの動画配信サービス「GyaO」で3月に配信が行なわれましたicon12

テレビ放映とネットで配信され、まさにウェブとの共存のあり方を示した作品でもありますhappa


オープニングから野菜を切るシーンで、”殺す・死”のイメージを与えられ

シリアスな作品なのかと思えば

全体的に、どことなくチープな感じが漂い

そのギャップが笑いを誘いますhappa

役者さんが舞台や演劇畑の方が多く、演技がずば抜けて上手い。

人が筋違いのことや、突拍子なことを

大真面目に言うシーンには爆笑niko

脚本の完成度が高く、いやーすごいです!



おすすめですface01

Posted by いぶすきー at 13:03 映画
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プロフィール
いぶすきー
いぶすきー
【自己紹介】はじめまして、いぶすきー(指宿)といいます。神戸で、WEB関係の会社でディレクター兼カメラマンとして働いています。愛知県、三重県、富山県、京都、神戸と各地を転々としています。

【趣味】映画・漫画・アニメ・読書・旅行です。
自転車で北海道から富士山を縦断したことがあります。

おもしろいものを広めていきたいと思い始めました。
皆さん、どうぞよろしくお願いします^^

■よかったら写真のぞいてみてください
http://fotologue.jp/ibusuki/