いぶすきーの映画ぶろぐ

邦画を中心に、新旧問わずおもしろい映画・アニメをおすすしていきます^^
2010年09月23日

とある京都上賀茂の電波音楽、『上賀茂電破』開催!!







------------------------


とある京都上賀茂の電波音楽(アニソンイベント)

略して『 上 賀 茂 電 破 』

京都は北区、上賀茂発。

回を重ねる毎にオーガナイズ、DJ、コスプレ、そしてはヲタ芸に至るまで本格的になっていく成長見守り型イベントである。

それが上賀茂クオリティ(゚Д゚)


今回も生暖かい目で見守ってくれたらうれしいよ!!





 上賀茂電破 第伍夜

 『負けたと言わないかぎり勝っている』


■開催日時■
2010年10月1日(金)
開演22:00 終演5:00


■開催場所■
三条木屋町VooDoo
http://bar-voodoo.jp/
阪急河原町駅から北へ8分
河原町通りのあじびるから右へ


■入場料■
1500円
ドリンク2杯付き
コスプレまたはコミュニティ参加でドリンク3杯付き!!!

『上賀茂電破』コミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4398538


■主な登場人物■

《DJ》
・ずっと俺のターン!(anime)
・上賀茂がーるず(anime)
・ちかりーた(anime,nerdcore)
・杉本家の恥(長男)(techno,house)
・Yoshida(Drum'n Bass)
・ハイウィンド(advance children)


《GUEST DJ》
・PETTER(アニ鍋/A-POP-LOG/CORE▼FIGHTER)
・化級生(アニメトロ/アニ鍋)
・水曜日(TOMODACHINKO)


《VJ》
・vue(GUN&TAM)


《FOOD》
・カリスマ


《受付のお兄さん》
・元やきそば王子


《司会進行》
・MC 指宿慎一郎


《お休み》
・FJK(夜☆スタ/アニ鍋)

【タイムテーブル】

22:00 ロケット団(電破主催3人組)
22:50 ハイウィンド(←始球式)
23:00 ちかりーた
23:40 上賀茂がーるず
0:30 Yoshida
1:00 杉本家の恥(長男)
1:30 PETTER
2:20 化級生
3:10 水曜日
3:40 ずっと俺のターン!
4:30 B2B

※更衣スペースあり!
 当日は会場内に更衣スペースを用意しております。
 コスプレをされる方はそちらをご利用下さい。

※再入場OK!
 入場時にスタンプを押させていただきますので再入場の際はそちらをご提示下さい。

※貴重品の管理などは自己管理でお願い致します。



さあ皆で、上賀茂電破に い か な い か


------------------------



↑※前回の様子

今回は京都で行われるイベントのご紹介です。

なぜか、開催当初から司会進行をやらせていただいています(笑)

縁あって第五回目まで開催です。

実は、毎回楽しみにしていまして、好きなアニメの曲がかかった時はテンションあがりますね。

場所は京都の三条木屋町にあるVooDooさん。

いつもイベントではお世話になっており、とてもいいお店ですよ。

1500円で、コスプレまたはコミュニティ参加でドリンク3杯付きはなかなかお得ですonpu2

コスプレの比率はどうでしょう、半分以上といったところでしょうか。

終盤までいればハッピーサプライズでドリンクが・・・なんてことも!

少しでも興味を持たれた方は、お気軽に足を運んでみて下さいね。



Posted by いぶすきー at 12:47 イベントコメント(0)
2010年09月20日

今度は愛妻家

男性は反省、女性は共感。





「今度は愛妻家」 監督:行定勲


男性は自らを省みて、女性はうんうんとうなずくはず。ハートフルな夫婦のドラマ。


夫である俊介の世話を焼き、明朗に振舞っていた妻のさくら。




夫の素っ気無い態度や、無神経な言動に愛想を尽かし、1人で旅立ってしまった。



妻を口うるさいと思っていた俊介だったが、写真を頼みにきた新米モデルの若い女の子を抱くことができなかった。




そんな彼の前に、「離婚する前に、写真を撮って」と、思いがけず、さくらが帰ってくる。




だが俊介は、戻ってきたさくらの悲しい正体を知っていた…。




いやぁー、よかった!前評判通り。

久しぶりの行定作品を観ましたが、おもしろかったです。


行定監督といえば、「GO」「ロックンロールミシン」「世界の中心で愛をさけぶ」など、若い世代から圧倒的な支持を得てきた監督の1人です。(もちろんこれら以外にも名作ばかり)

その中で、本作のように上の世代に向けた映画を撮ってみたいと、何かのインタビューで言っていたのを読んで、気になって観てみました。


豊川悦司と薬師丸ひろ子の共演が素晴らしい。

ダメなカメラマンである夫役を豊川悦司は見事に演じ切った。

役者として長年培った経験は、前半のダメな夫のコミカルぶり、妻を撮る美しい姿、ラストシーンの佇まい…どれをとっても彼にしかできない貫禄ぶり。

献身的な妻を演じた薬師丸ひろ子、いや、失礼ながらの褒め言葉で、この歳であんなにかわいい妻役を演じるとはさすがです。

いやはや、女性にとっての理想のあり方というか、あるべき姿といいますか、もうここまでくると素敵にみえますよ(笑)

若手の水川あさみ、濱田岳もなかなかのもの。

水川あさみの衣装の奇天烈ぶりが印象的で、なんてセンスなんだ?と疑問に思ったが、後にこの疑問が解消されます。

そして、何より、同居している石橋連司が見事な演技。

それぞれが事情を抱えながら生きていて、それぞれの事情が交錯するときに生まれるストーリー。

色んな世代が共感できるし、特に40代の方であれば、今一度人生を振り返ってしまうはず。

夫婦という、お互いの存在についても考えさせられる名作。

おすすめです。

Posted by いぶすきー at 22:37 映画コメント(0)
2010年09月17日

シナリオ人生





ドラマは人生だ。




「シナリオ人生」 著者:新藤 兼人

1912年広島生まれ。1950年近代映画協会創立。映画監督・シナリオ作家。代表作は「裸の島」(モスクワ映画祭グランプリ受賞作品)、「原爆の子」「第五福竜丸」「午後の遺言状」「ふくろう」他、多数。日本のインディペンデント映画の先駆者であり、95歳の現在も現役監督・シナリオ作家として活躍中。70年に及ぶ制作活動において手がけた監督作品は47本、シナリオは240本以上。48本目の監督作品となる『花は散れども』の撮影準備が進行中。

長田の図書館でたまたま目にとまって読んでみました。

正直、20代の僕にとっては著者の作品を観る機会がありませんでした。

大河の一滴の脚本もされていたようなので、知っているとすればその辺りでしょうか。

それでも、長年映画の監督・脚本に携わってきて、92歳にして振り返る人生エッセイとしての読み応えは十分でした。

はじめのうちは、なんだか取っ付きにくい印象を受けるのですが、若い頃の苦労話は、今となってはかなり新鮮な内容でもあります。

貧乏と戦争と、さまざまな不幸に加え絶えざる研鑽ののちに、シナリオの極意に気づきます。

それは、どちらも発端、葛藤、終結の三段階で構成されます。

あらゆる名作を観ながら、見出したひとつの方法論。

当たり前といってはそれまですが、このような方法論は、長年の努力と経験の積み重ねによって見出され、当人の骨となり肉となり、血が宿るように感じました。

現像場の便所の落し紙に印刷された脚本を熟読し、小津安二郎、溝口健二、内田吐夢らの映画つくりから直接学んだドラマと人生の核心。

2010年現在、日本最高齢の現役映画監督であり、世界でもマノエル・デ・オリヴェイラに次ぐ位置にあります。

そんな新藤監督へのインタビュー記事があるのですが、それが非常に興味深い、というより、これは現代を生きる私たちは一読の価値はあると思ったので加えて紹介します。

僕は、いわゆる「戦争反対」と言っている人たちとは、少し次元が違うんです。32歳で召集され、戦争の中身を体験して帰ってきているわけですから。
 僕が、戦争になぜ反対かと言うと、それは“個”を破壊し、“家庭”を破壊するからです。

・・・中略

要するに、一人の人間の権利なんて考えていません。しかし、実際に戦争を戦うのは、みんな個人なんだ。そして、ひとり一人の個には家族がある。

・・・中略

人間はどうやって死ぬかということは、人間の持っているひとつのテーマでしょう? 誰もが考えてますよ。できるだけ長生きしたいとか、ぽっくり死にたいとか、平和にやすらかに死にたいとか、家族や子供たちみんなに見守られて死にたいとか。そういうのは人間の大きなテーマなんですね。
 それが、戦争によって取り上げられちゃう。人の一生の大切なテーマが、メチャクチャにされてしまうということです。


http://www.magazine9.jp/interv/shindo/shindo.php
070808 マガジン9~この人に聞きたい より

思うに、現場の体験者だからこそ作れるもの、それこそまさに新藤監督にとっての使命なのかもしれません。

信念を持ちながら、何かを創るという姿勢に大いに刺激を受けました。

過去の作品も見返していきたいと思います。

Posted by いぶすきー at 12:58 読書コメント(0)
2010年09月16日

映画は撮ったことがない



神山健治の映画は撮ったことがない~映画を撮る方法・試論 著者:神山健治


映画ブログというわけですが、本のレビューも書いていこうと思いました。
そこで、せっかくなので映画に関係するものを取り上げてみました。

『東のエデン』監督・神山健治が企画開発から仕上げにいたる作品作りの全工程を具体的に解き明かしたのが本書。映画制作の指南書としても読み応え十分であり、神山作品はもちろん、映画・アニメの鑑賞により深みを与えてくれることは間違いないです。

と、色々思索していると、アニメアニメで書評があるではないですか!


宮崎駿、押井守、大友克洋・・・1980年代に日本のアニメをアニメというジャンルに成立させ、そして現在、この分野の巨匠としてみなされる才能たちである。そこから20年以上の時が流れ、今やこうした監督たちを引き継ぐ新たな才能が求められている。

 では、2009年以降、彼らを引き継ぐのは誰なのだろうか?

アニメに関心があれば、気になる人も多い話題だ。おそらくその中には、『パプリカ』や『千年女優』など海外で幾つもの映画賞を重ねる今敏や、劇場版『クレヨンしんちゃん』のシリーズや『河童のクゥと夏休み』の原恵一、そして『時をかける少女』で一気にアニメファン、映画ファンの心を捉えた細田守の名前が挙がるに違いない。

 しかし、このなかに神山健治の名前を並べる人も少なくないだろう。

それは『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』で見せたドラマ性、揺るぎなく構築された近未来の舞台設定、『精霊の守り人』での豊かな物語、世界観の構築を見れば、納得の行くものだ。

・・・

本のもとになったのは、雑誌「STUDIO VOICE」で連載された同名のエッセイである。

・・・



2009年04月19日
映画『東のエデン』の前に読みたい 『映画は撮ったことがない』
http://animeanime.jp/goods/archives/2009/04/post_31.html


な、なんていい書評なんだと感心してしまいました(笑)
詳しくはリンク先を参照ください。

それはさておき、この本は単に映画に関係している人ではなくても、映画(アニメ)というひとつのコンテンツを作る過程において、ある程度の共通理解が得られるのではないでしょうか。

簡単にいえば、ジャンルは違えど、どの業界においても通じるものがあるということです。

個人的に興味深かったコンテンツは

特別対談:
×押井守

企画の正体

「良い脚本」とは

「演出の腕」を上げるために

編集の妙味とは

画コンテとカット割り

色彩設計

作家性なるモノ

です。

やはり、神山氏の師匠である押井守氏との対談は興味深い。

企画の正体では、映画を製作する上で、ある程度決定権のある人を説得できる(ここではプロデューサー)ことが重要であると述べられています。

私は代理店に近い位置づけで働いていますが、確かに、立場上の立ち振る舞いというのはとても重要です。

クライアント先、プロデューサー、ディレクター、デザイナー、プログラマー・・・

色んな人たちが集まり、ひとつのコンテンツを作っていく。

その中での流れや接し方(コミュニケーションも含めて)や考え方について、大いに共感できる部分がありました。

その他、脚本・演出の妙として、疑問の提示、それに対する解答・伏線の張り方、それを盛り上げる音響効果に色彩設定についての記述はとても参考になります。

例えば、ウェブで連載記事を書いているのですが、受け手に対して、疑問の提示(伝えたいメッセージに言い換えられますが)を行いますし、記事の内容によって色彩(デザイン)を考えたりします。

作家性なるものでは、作り続けていれば、ある程度一貫したものがみえてくる。

それが作家性ではないかと・・・

これからも、とにかく作り続けて、日々を切磋琢磨していきたいと思いました。
Posted by いぶすきー at 12:21 読書コメント(0)
2010年09月14日

ソラニン




『ソラニン』 監督:三木孝浩

浅野いにお原作の漫画作品を映画化。

いやー、原作の大ファンなので、とても楽しみでした。

社会人2年目の井上芽衣子は、将来に希望を感じられず、同棲相手の種田の勧めもあってOLを辞め、預金生活に入る。
種田は大学時代のバンド仲間である加藤、山田と定期的に会いながら、アルバイトの合間を縫ってバンド活動を細々と続けていた。
喧嘩し、互いに励ましあいながら、先の見えない生活を続けていく井上と種田。



ある日、種田はふとしたきっかけから再びバンド活動に熱を入れることを決め、加藤、山田に声をかけ、自身の持ち曲である「ソラニン」をレコーディングする。



2005年から2006年まで『週刊ヤングサンデー』にて連載され、単行本は全2巻。

単行本の売り上げは50万部を超えています。

浅野いにおさんの漫画は本当に好きで、初めて読んだ時は衝撃でした。

こんな世界観を描ける漫画家がいたのか!と、モラトリアム真っ盛りの青年にとっては胸をうちました。

2009年春にアスミック・エース制作、三木孝浩監督、宮崎あおいと高良健吾のダブル主演で実写映画化されることが発表され、大きな話題となりました。

おお、IMJエンタテイメント・・・!期待が高まりましたね。

監督にも要注目でした。

監督は早稲田大学卒業後、1998年にソニー・ミュージックに入社。

多数のミュージックビデオを手掛け、2006年に独立。

受賞歴に関しては早稲田インディーズフィルムフェスティバル グランプリ(自主映画『青空』)があり、MTV Video Music Awards Japan 2005 最優秀ビデオ賞(ORANGE RANGE「ロコローション」)があります。

ミュージックビデオを多数手掛けた経験から、音と映像の組み合わせが抜群によかったです。

映像の色彩バランスもよく、音楽のPVを繋ぎあわせたような印象を受けます。

その傍ら、8ミリによって撮られた、いつか流れていたはずの過去の思い出が冒頭から始まり、監督の手腕がうかがえました。

そして、何より注目したいのが音楽とキャスト陣。

まずは音楽から。



作中に歌詞のみ登場する楽曲「ソラニン」は、新たにASIAN KUNG-FU GENERATIONがメロディをつけ、宮崎あおい、高良健吾に提供。

エンディングテーマには、以前ASIAN KUNG-FU GENERATIONが制作した楽曲「ムスタング」のリミックス・バージョン「ムスタング(mix for 芽衣子)」が使用された。



また、劇中音楽はストレイテナーのVo.であるホリエアツシのソロプロジェクト「ent」が担当した。

音楽がとにかくかっこいい!というのが鑑賞後の感想ですね。

すいません、加えて、スタイリストの梶雄太氏のコーディネートもよかった。

特に、主演の芽衣子と種田の心境の変化や独特のユルさは、原作漫画と実写との間に生じた差異を、ファッションという記号で巧く補えていたのでないかと思います。

マニアックな話になるかもしれませんが、しばらくの間、2人がゆるく過ごす日常は、時間の変化の中で最も難しい点ではなかったのではないかと思います。

特に、大学時代と現在(卒業後2年後)との時間の変化は、ファッションという表層的な部分が一番わかりやすい。

種田が大学時代初期に、ニルヴァーナのTシャツを着ている辺りが、軽音部入りたてのイメージにぴったりだった。

あと、鮎川のコーディネートは最高。あのミリタリージャケットに縞々のタイツ、音楽系の香りが漂っていました(笑)

そして、やはり漫画原作の実写化において、おそらく最大公約数的に重要なポイントはキャストではないでしょうか。



単刀直入にいえば、よかったのではないでしょうか。


と、言いつつ、つらつらと感想を書いていきます。

もうこれは、半分好みの問題かと思います(笑)

キャスト
井上芽衣子:宮崎あおい
種田成男:高良健吾

主演2人に関しては、ベストだったのではないでしょうか。
宮崎あおいがギター経験がなかったことが、功を奏してよかった。
それでも、芽衣子のダメ女ぶりというか、その辺りが微妙に合わなかった。
宮崎あおいはどう見てもいい子ちゃんで、美人でかわいすぎる(笑)
あの原作から漂う、ダメ女の中にある、美人じゃないけどかわいい感じが・・・。
かわいい子をかわいく見せないことは、なかなか難しいのではないかと感じました。
セリフがちょっと無茶すぎるので、どうしても言わされている感が否めない!
というのが、原作尊重派の意見になるような気がします(笑)

山田二郎(ビリー):桐谷健太
加藤賢一:近藤洋一(サンボマスター)

脇を固める2人は好演でした。
桐谷健太はもう少し痩せて、不健康だったらよかったかもしれないですね(笑)
近藤洋一がハマりすぎてよかったです。

小谷アイ:伊藤歩

アイちゃんの伊藤歩は鳥肌モノ。やっぱり天才なんだなぁと、岩井作品から思い続けています。
原作のキャラクターをそのまま写し出したかのような演技・・・。

冴木隆太郎:ARATA

なぜARATA?と思った方も多いはず。原作の冴木は色黒なのに(笑)
ストーリーを忠実に描ききったがゆえの弊害かもしれません。
脇役の再現度が微妙なのは、演出なのかどうでしょうか。

大橋:永山絢斗

これはちょっと厳しいですね。原作の大橋はもっと冴えないピュアな青年。
イケメンすぎる(笑)

鮎川律子:岩田さゆり

これまた、鮎川が美人すぎる(笑)
大学デビューぶりを落とし込まなかったのは尺の問題なのでしょうか。
個人的にこのエピソードも描いて欲しかったのは欲張りでしょうかね。

芽衣子の母:美保純
種田の父:財津和夫

母、ええ!美人(笑)
と思った方もいるはず。
父親は好演でしたね。
明太子を食べるシーンがなかったのと、持って帰る荷物少な!
と突っ込みを入れた方はいるのやら・・・

なんだ、今日はマニアックで口うるさい感じですか?

好きなので許して下さい(笑)

原作の実写化が難しい中、よく描き切ったなぁと思いました。

映画のヒットを機に、浅野いにお作品がたくさんの方に読まれることも願っています。



Posted by いぶすきー at 12:55 映画コメント(2)
2010年09月13日

Angel Beats! エンジェルビーツ



『Angel Beats!』 監督:岸誠二

死後の世界の学園を舞台にした青春ドラマ。

通常なら死ぬような行動を取っても、死なないという特殊な設定になっています。

テストや球技大会・学食での食事などの日常的で平和な学園生活と、銃火器や刀剣を用いて天使と戦う非日常的な生活、そして登場人物の送った生前の理不尽な人生、この三者が同時に描かれています。


【ストーリー】

森に囲まれた丘陵地にある天上学園は生徒総数2000名を越える全寮制の学校。

一見するとごく普通の生徒らが生活を送っている学園だが、そこは死後の世界だった。

現世で理不尽な人生を体験し、青春時代をまともに送れずに死んだ者はこの世界に送られ、あらかじめ用意されたエキストラの生徒達と共に学園で楽しい青春時代を過ごす内に未練を無くし、消滅(成仏)し、転生する。

しかし、転生することを拒む人々がいた。少女・ゆりをリーダーとする「死んだ世界戦線(以降、戦線)」は、理不尽な人生を強いた神への復讐を目的とし、死ぬことのないこの世界で、学校の秩序を守る「天使」と日夜戦いを繰り広げていた。

生前の記憶を失った少年・音無は、戦線のメンバーと行動を共にするが、次第にこの世界の真実を知ることとなる。

今春放映されたので、ちょっと遅い紹介となってしまいました。

放映前から広告の力の入れ方が凄かったのが印象的でした。

YOUTUBEや制作サイドにスポットを当て、ファンを巻き込んだ試写会イベント・・・

さすが某大手代理店だなぁと感心していました。


5月8日に毎日放送で放送されたTVアニメ『Angel Beats!』第6話が、4.9%の高視聴率を記録した。


『Angel Beats!』第6話が毎日放送で高視聴率を記録!
http://news.dengeki.com/elem/000/000/260/260557/

数字として結果が出ているというのはいいですね。

今回は少し別の視点からつらつらと書いていこうと思います。

実は、先日ウェブのデザインの元ネタに、本作の次回予告を参考しました。



次回予告のデザインがスタイリッシュでかっこいい!と以前より気に入っていました。

作品によって、次回予告の作り方が違うところも見所ですね。

このように、アニメのデザインイメージから、別のクリエイティブに繋がることもあったりします。

次に、アニメーションスタジオが、富山県にあるという点でも、地方で働く身にとっては大いに参考になることがあります。以下は、代表のインタビューより、個人的に気になった点の抜粋です。

データはサーバ経由でやりとりできますし、絵素材を入れたカット袋は一括して搬送することが多いので、管理はしやすく、搬送のタイムロスはそれほどでもありません。また、遠距離の打ち合わせはWebカメラを使って、相手の顔を見ながらしたりもしています。

富山でアニメの制作スタジオを設立するというウチの試みを自治体や地元の方々もおもしろがってくださって、いろいろと便宜を図っていただけています。本社は、もともと公立病院だったところを起業者向けに改装した建物に入居させてもらっていますし、その近くに借りたP-5 studioは、農協の建物ですが、市町村合併にともない支店が統合されたことで空いたフロアーを、破格の家賃で借りることができたんです。

多くのスタッフが同じ部屋で作業ができれば、刺激的で有益な情報に接する機会も多いし、いい意味での競争意識も生まれやすい。

演出や作画監督も、ちょっとしたコミュニケーションをとりやすい。

作業効率を上げつつ、みんなで参加意識をもって1つの作品を作り上げる

手間がかかるカットを担当したスタッフには、それに応じた報酬を支払っています。


電撃オンライン
『Angel Beats!』のピーエーワークスが目指す未来とは? 堀川取締役を直撃
http://news.dengeki.com/elem/000/000/231/231407/

着目すべきは、地方であるというデメリットを、技術の進歩と労働環境の構造改革によってブレイクスルーした点でしょうか。

特に、コミュニケーションベースで考えていくならば、”参加意識”という言葉が印象的です。

やはり、仕事をしている上で、開発の立場にとって、自分自身のタスクがいかにパフォーマンスに影響を与えているか、というのはとても重要です。

アニメや映画を通じて、こういった学びや気付きを書けていけたらと思います。
Posted by いぶすきー at 13:13 アニメ(TVシリーズ)コメント(2)
2010年09月08日

花屋の店先で






花屋の店先に並んだ、色んな花をみていました。

とは、有名なヒット曲のようなことをしていました(笑)

いつも店の前を通っては、綺麗な花がたくさんあるなぁと眺めていました。

なんとなくカメラを取り出していると、お店の人がやってきて

「せっかくだから、これも撮ってonpu2

と声をかけていただきました。



こちらは、Habenaria radiata「さぎそう (鷺草)」と呼ばれる花です。

7月から8月ごろ、茎の先に白い花を数個咲かせ、下の花弁は、サギが翼を広げたかたちに見えます。

兵庫県の姫路産だそうです。



春先に撮影した王子公園のサクラです。

この日は会社のお花見で訪れたのを覚えています。

花をみて、いいなぁと感じられる気持ちをいつまでも持ち続けたいものですね。
Posted by いぶすきー at 12:18 撮影日記コメント(0)
2010年09月05日

サイタマノラッパー






埼玉県北部の田舎町を舞台に、不器用にラッパーを目指す青年たちを描いたどこか哀しくやがて可笑しい青春映画。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009オフシアター・コンペティション部門グランプリ受賞、第13回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭NETPAC AWARD(最優秀アジア映画賞)受賞。

渋谷ユーロスペースで3日間の満員立見を記録、池袋シネマ・ロサ初日レイトショー歴代動員記録1位。


レコード屋もライブハウスもないサイタマ県のフクヤ市。そんな田舎街に暮らすヒップホップグループ“SHO-GUNG”のメンバーたちは、自分たちの曲でライブをすることを夢見ていた。

メンバーで、仕事もなく毎日ぶらぶらしているニートのラッパーIKKUは、いつか世界的なラッパーになりたいと思っている。



そんなある日、東京でAV女優として活躍していた高校の同級生の千夏が帰ってきた。その時から、メンバー間にすれ違いが起きてしまう。


これはとてもおもしろかったですkirakria2

ヒップホップが好きな方、インディースが好きな方、そして、地方に暮らす方にはおすすめ。

僕はすべての条件を満たしているのでどストライクでした(笑)

TBSラジオ「ライムスター宇多丸のシネマランキング2009」ベスト1位

封切りから1年以上経つ今もヒットが続いているインディペンデント映画の金字塔となっています。


全編ほぼ1シーン1カットでの撮影され、随所に挿入されるラップ、HIPHOPサウンド、乾いた映像が特徴的でした。

内容として、埼玉という田舎でラッパーを目指す若者を描くわけですが、本当にどうしようもないくらい”ダメ”なんです。恋心を寄せていたヒロインとのバランスもよかったです。

さらに、ヒップホップという観点からも見ごたえのある内容でした。

要するに、今はB-Boyの格好だけが受け継がれてしまってヒップホップの本質が抜けてしまっているという現象が起きているわけでしょ。真似でしかないし、初期衝動を忘れてしまった。『SR サイタマノラッパー』について言えば、まさにその現象を描くことが、逆説的にイノベーションに繋がっている。「こんな真似事ばっかりしていたら俺たちダメじゃん」と考えるきっかけにもなる。


http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/09/04/srapper/001.html

【対談】いとうせいこうvs入江悠 映画『SR サイタマノラッパー』を語り尽くす!より

とは、監督といとうせいこうの対談ですが、実に的を射ているなぁ、と。

ヒップホップ文化を、観客は映画という第三者の立場から鑑賞し、文化の本質を考える場所となりました。

また、それを日本のサイタマという田舎を舞台に、実にコミカルに作ったという点で大いに評価できるところかと思います。

ビール片手に、音楽好きの友人と観てみたいところですface01

Posted by いぶすきー at 07:57 映画コメント(0)
2010年09月03日

BANDAGE バンデイジ





1990年代のバンドブームを背景に、メジャーデビューを目指すバンドメンバーの友情や確執、恋愛を描く音楽青春ムービー。




1990年代、日本の音楽業界を空前の「バンドブーム」が吹き荒れていた。

たくさんのバンドがデビューしては、次々に消えて行く。

そんなバンドブームの渦中に、LANDS(ランズ)というバンドを組む若者たちがいた。



アサコ(北乃きい)とミハル(杏)は都内の高校に通う普通の女子高生。

ミハルが高校をやめることになった日に、アサコはLANDSのCDをもらう。

天才的な音楽センスを持つユキヤ(高良健吾)に惹かれLANDSのファンになったアサコ。

ミハルとともに行ったライブで2人はLANDSの楽屋に忍び込む。

そこで、アサコはボーカルのナツ(赤西仁)、リュージ(金子ノブアキ)、ケンジ(笠原秀幸)たちと出会う。

アサコのことを気に入ったナツは、アサコを連れてLANDSの練習スタジオへ。

そこには音楽に全てを注ぎ込むユキヤやアルミ(柴本幸)らの姿があった。



憧れのLANDSの練習を見学できて喜ぶアサコだが、マネージャーのユカリ(伊藤歩)にスタジオから追い出されてしまう。

それでもアサコのことが気になるナツは、2人の仲を取り持つために、体調を崩したユカリの部屋にアサコを向かわせる。



ユカリを介抱したことをきっかけに、アサコはマネージャーとしてLANDSに深く関わっていく――。



『ハルフウェイ』でも組んでいた、小林武史と岩井俊二が、今度は監督・脚本家としてタッグを組んでいます。

相変わらずの長回しに、手持ちカメラの演出がにくい。

小林武史の音楽センスも、業界の第一線を生きてきた経験から来るリアリティがすごい。

赤西仁、北乃きい、高良健吾、柴本幸、金子ノブアキ、笠原秀幸、杏、伊藤歩と役者がとにかく豪華kirakria2

岩井俊二は役者のいいところを存分に引き出していました。

個人的に、等身大の女子高生像を演じきった北乃きいと、ミュージシャンをあきらめ、マネージャーという仕事に就いた伊藤歩の演技がすごくよかったと思います。

北乃きいは、あくまでバンドのファンという一定の距離感を保ちながら、将来へと進んでいき、成長する姿に惹かれました。主演にして大正解。

伊藤歩の、過去のある現在の姿を演じる力はすごい。ラストシーンで、どこか夢を断ち切れない想いに胸をうたれました。

音楽が好きなら、一度は観ておいてもいい作品です。

Posted by いぶすきー at 12:36 映画コメント(0)
< 2010年09>
S M T W T F S
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
QRコード
QRCODE
指宿 慎一郎の最近読んだ本

アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 1人
プロフィール
いぶすきー
いぶすきー
【自己紹介】はじめまして、いぶすきー(指宿)といいます。神戸で、WEB関係の会社でディレクター兼カメラマンとして働いています。愛知県、三重県、富山県、京都、神戸と各地を転々としています。

【趣味】映画・漫画・アニメ・読書・旅行です。
自転車で北海道から富士山を縦断したことがあります。

おもしろいものを広めていきたいと思い始めました。
皆さん、どうぞよろしくお願いします^^

■よかったら写真のぞいてみてください
http://fotologue.jp/ibusuki/