2010年06月23日
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
お姉ちゃんは、最高におもしろいよ
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」 監督:吉田大八
本谷有希子による戯曲、元々が舞台化が先で、2007年には映画化されました
個人的に、原作がかなり好きです。
過剰なまでの人物描写が最高に刺激的。
表紙のデザインもかっこよく、よかったら手にとって読んでみてほしいです。
いやー、姉の同級生を相手に売春して自己資金を貯めた話には度肝を抜かれました!
妹の心理描写が最高にいけてました(笑)
第18回三島由紀夫賞の候補にもなったほどです
【ストーリー】
両親の訃報を受け、東京から山間の田舎に戻った姉・香澄。
家には母の連れ子だった兄・穴道、その嫁・待子、そして内向的な妹・清深がいた。
女優を目指し、家族の反対を押し切って上京したものの、その超ゴーマンな性格が災いし、女優活動も頭打ち。
そんな姉の帰省により、沈殿していた姉妹の関係は一気に爆発炎上、周囲の人々もその渦の中へと巻き込まれていく。
監督は、最近話題の「パーマネント野ばら」(出演:菅野美穂、江口洋介、小池栄子、池脇千鶴、宇崎竜童、夏木マリ) ※2010年5月公開の吉田大八監督。
彼は元々CMディレクター出身で、映画監督界の中では犬童一心や高崎卓馬あたりに近い位置なのではないでしょうか。
キャッチーなCMのように、シーンひとつひとつがとても綺麗に流れていくイメージ。
観ていてストレスがないので、観る人は選ばない印象はうけます。
ただ、原作を尊重するあまりか、元々が戯曲であるがゆえか
どこか、ストーリー全体に厚みを感じられないような気もしたのが心残りですかねー。
ロケーションは石川県の能登で行われ、北陸地方(昔、富山県に住んでいました)の方なら、風景にどことなく懐かしさを覚えるかもしれません。
田舎のけだるい空気感の描写はさすがCM界のトップクリエイター!
あの倦怠感がにじみ出ていました。
地方の描写だけでも観る価値は十分にあります。
主演の佐藤江梨子は、どこかトガった役柄は適役!
普通っぽい役より、キューティハニーのようにちょっと変わった役柄の方がハマる気がします。
妹役の佐津川愛美が好演。
終始緊張感のある演技で、姉妹でやりあうシーンは興奮しました。
シスコンの永瀬正敏もよく、マゾの永作博美はもはやトラウマになりそうです(笑)
2人の大物がよく演じてくれたなぁーと感心。
永作博美がすごくよかったです。
よかったら観てみてください
Posted by いぶすきー at 01:51
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