いぶすきーの映画ぶろぐ

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2010年07月14日

解夏

目に見えないものが、目が見えなくなって見えてくる




解夏 監督:磯村一路

東京で小学校の教師をしていた隆之(大沢たかお)は、視力を徐々に失っていく病に冒され、職を辞し、母・聡子(富司純子)が住む故郷の長崎に帰った。

懐かしい町を目に焼き付けようと日々歩く隆之のもとに、東京に残した恋人の陽子(石田ゆり子)がやってくる。



陽子の将来を憂い、この先の人生を思い悩む隆之。

そんな隆之を笑顔で支えようとする陽子。



そして、2人を静かに見守る聡子。ある日2人は訪れた寺で林(松村達雄)という老人に出会う。



林の暖かい人柄に触れ、自らの病気を告白した隆之に、林は 「解夏」 の話を始める…。

さだまさしが記した同名小説を原作に、『がんばっていきまっしょい』などの俊英・磯村一路監督が手がけた透明感あふれるラブ・ストーリーの秀作。

個人的には、あの淡くて、やわらかい写真が市橋織江さんによるものなので

観てみたというのが本音ですhappa

ロケ地となったのは主に長崎県で、坂道の多い景色が印象的でしたface01

長崎には、後輩と旅行で出掛けたことがあったので、なんとなくその時のことを思い出しました。

佐世保バーガー食べたり、坂を駆け上がったり、グラバー園へ行ったり・・・。

その時みていた景色がフラッシュバックされて、なんともいえない懐かしい気持ちになりました。

解夏 ロケ地ガイド
http://loca.ash.jp/show/2004/m2004_gege.htm

解夏(げげ)とは仏教の僧が夏に行う安居という修行が終わる時のことです。

いわゆる難病ものにありがちなドラマティックな描写を避け、淡々とした日常の中から、やがて視界を失う運命にある男と、それを見守る女の、焦燥と無常観の果てに導き出される慈愛を描出していくあたりが秀逸。

そう、冒頭から、映画を観ながら一瞬ぞっとしました。

今、私は映画を観て、映画を美しいと感じていて

もしも目が観えなくなったら、この美しい映画を観ることができなくなる。

いや、それどころか、街を歩いても人の姿は観えないし

毎日見ている景色、駅、公園、仕事、ありとあらゆるものが見えなくなる。

想像力がいっぱいになった時、目が見えなくなることへの恐れと

その反面、目が見えることへの偉大さを感じました。

そして、主人公は目が見えなくなるにつれて

今まで見えなかった”愛”や”優しさ”がみえてくる。

思えば、目にみえないものに

どれほど支えられていることだろうか。

目にみえないものがみえるひとに、感じれるひとに。

そんなことに気づかされた映画でした。


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Posted by いぶすきー at 12:57 映画コメント(0)
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【自己紹介】はじめまして、いぶすきー(指宿)といいます。神戸で、WEB関係の会社でディレクター兼カメラマンとして働いています。愛知県、三重県、富山県、京都、神戸と各地を転々としています。

【趣味】映画・漫画・アニメ・読書・旅行です。
自転車で北海道から富士山を縦断したことがあります。

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