2010年08月17日
瀬戸内国際芸術祭~直島、犬島
8月15、16日に、瀬戸内国際芸術祭に行ってきました

※瀬戸内国際芸術祭とは

香川県の直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、高松港周辺、岡山県の犬島を会場に、7月19日から10月31日まで開催。現代アートや島の伝統行事を介した88のプログラムで瀬戸内海の魅力を世界に発信し、地域の活性化を図る。
神戸在住の僕は、三ノ宮からフェリーで高松へ向かい、そこから直島を目指しました。
ジャンボフェリーはお手ごろ価格で、高松まで往復2,990円の運賃で行くことができます。
深夜の0:55発に乗り、 5:00に高松に到着。
高松から8:12発に乗り、9時過ぎに到着しました。
今回は、会場となる7つの島を巡る航路を2日間乗り放題できる「芸術祭フリー乗船券」を購入。
価格は中学生以上が3500円、小学生が1750円(その他無料)。有効期限は、利用した初日と翌日の2日間です。
直島へは、基本的に車の乗り入れはしない方が静かでいいと思います。加えて、直島以外の島へは、車の乗り入れができない場合が多いです。
早速、直島に到着。草間彌生のオブジェがお出迎え。
島では、レンタルサイクルを利用しました。会期中、ピークになると利用が殺到するため、事前の予約をおすすめします。1日500円なので、お得かと思います。
今回のコースは家プロジェクト、ベネッセアートサイト直島、海岸沿いのオブジェ、直島銭湯「I♥湯」に行きました。朝の9時から昼の3時でこれだけまわれます。地中美術館はかなり混んでいて、整理券をとっても数時間待ちの状態でした。人気スポットは、落ち着いた時期に、来るのがいいですね。
個人的に、一番好きなのは、宮島達男さんによる家プロジェクト第 1弾の「角屋(かどや)」。
これを創るに当たって町民125人を公募し、作品を構成する125個のディジタル・カウンターの明滅速度を一人一人にセッティングしてもらい、地域住民参加という手法を取ることで、現代アートという異質なものが保守的な土地に入って来ることに対する町民の反感、抵抗を払拭したといわれています。
なんというか、それぞれ、色んなスピードで刻まれていくデジタルカウンター=時間は、落ち着きと焦燥感という対照的な感覚を抱きました。
人って、それぞれ過ぎていく時間のスピードって違うように思うのですが、それぞれ違ったペースでいいんだなぁという安心感と、違う誰かは物凄い速さで進んでいくのかなぁと感じました。
時間も違えば、観るものも違うのかもしれません。
例えば、僕はこんな路地の隙間が大好きです。
水に日差しが反射した瞬間、説明しずらいですが、いいなぁと思います。
さて、直島を後にして、次に向かったのが犬島。
1909年(明治42年)から1919年(大正8年)まで島の東南部で銅の精錬を行っていました。
精錬所付近を使った恒久的なアートワークの設置を柳幸典と共に10年前から計画。
2008年(平成20年)4月「犬島アートプロジェクト“精錬所”」が開館しています。
1984年に放送されたテレビドラマ『さよなら西部警察』のロケ地としても使われ、映画「鉄人28号」のロケ地にもなっています。新長田とも繋がりがありますね。
島自体に歴史があり、花崗岩(犬島みかげ)の産出でも知られています。
縁あって、石についてもいろいろと知ることができました。
●犬島「家プロジェクト」
犬島「家プロジェクト」は、犬島の集落の中に展開するプロジェクトです。
アートディレクター・長谷川祐子、建築家・妹島和世が島の風景を変容・活性化させる3つのギャラリーと「中の谷東屋」を展開し、アーティスト・柳幸典の作品とともに公開しています。
F邸 「山の神と電飾ヒノマルと両翼の鏡の坪庭」、S邸 「蜘蛛の網の庭」、I邸 「眼のある花畑」があり、ペースにもよりますが、全て歩いて1時間程あれば周れます。
いやしかし、今回の旅で、一番印象的だったのは犬島でした

この日、無計画に旅を進めていたので、泊まるところを全然考えず、とりあえず寝袋だけ持って出掛けました。
夕方頃、たまたま入った商店のお母さんと仲良くなり、泊めていただけることになりました。
田舎に泊まろう!というテレビ番組がありますが、まさに地でいく感じです(笑)
そして、実はこの方、犬島再発見の会代表の在本桂子さんだったのです。
犬島婦人防火クラブ会長、犬島婦人会事務局、犬島再発見の会代表として島内を訪れた人たちに島の魅力を伝えています。
突然の訪問にも関わらず、お父さんに息子さん、とても優しくしていただきました。
旅の出会いは心が躍るように素敵です。
お宅にお邪魔して、島の名物でもある「ママカリ」をいただきました。
ママカリは、ママ(ご飯)があまりにすすみ、隣の家に借りにいきたくなったことからママカリという名前になったのが由来のようです。
島の昔のお話や歴史を残されていて、島がテレビに映った映像もみせていただきました。
「現代アートってのは、なんだ、わかるか?」
「わしにはよくわからん!がはははは(笑)」
これは書いてもいいのだろうか(笑)
でも・・・
「でも、わかる人にはわかるんだろうなぁ」
「人それぞれ、見方があっていいと思います」
「そうか、いいこと言うな!がははははは」
家では、ざっくばらんなトークで大いに盛り上がりました。
現代アートなんてものが突然家の近くに出来て、さぞ戸惑ったはずでは?と思っていたのですが、そのわだかまりが少しだけなくなりました。
わかる、わからないはひとまず置いておき、それでも、わかる人がいるということ。
たとえ自分がわからないものであっても、受け入れる懐の大きさをお父さんから学びました。
翌日、午前中にお店のお手伝いをしました。一宿一飯の恩義というやつです。
店先で、いきなりの接客。なんとか力になりたいと笑顔で元気よくやりました。
意外にも評判がよく(?)、ビールも数十本ほど、焼きそばに、ドリンクやアイスもたくさん売れていきました。
「ほう、いいね。接客の心得がある」
「よし、バイト代を出してやらんとな」
と、お父さんが褒めてくれて、とっても嬉しかったです。
お土産に焼きうどんとお茶の缶をいただきました。
短い時間でしたが、一生懸命働いた後に食べた味が格別でした。
島はのどかで開放的でとてもよかったです。
遊びにきていた子どもたちもこんなに元気

次の日は、豊島を自転車で夕方までこぎ続きました。夕日がとても綺麗でした。
誘ってくれた後輩の武田、本当にお疲れ様。ありがとう。
また行きたい、島には戻りたくなる場所があります。
在本さん、本当にありがとうございました。
Life is Journey 旅の出会いに感謝して
Posted by いぶすきー at 09:10
Life is Journey
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