2010年04月21日
地雷を踏んだらサヨウナラ
こんにちは、映画ブログのお時間です

先日、タイでロイターの村本さんの死亡が確認され、度々ニュースになっていますね

実は、自分も1年程前にタイで写真を撮っていたんです。

ちょうど当時の宿泊先が、
事件発生現場からかなり近い場所だった
のを知り

※この景色の一歩先では・・・
恐怖は目と鼻の先にあるんだなぁーと感慨深くなりました

さて、というわけで、今回ご紹介するのは

地雷を踏んだらサヨウナラ:五十嵐匠監督
地雷を踏んだら、サヨウナラだ。
70年代初頭、激動のインドシナ半島、危険を冒してまで写真を撮りに行く戦場カメラマンである一ノ瀬泰造。
最後に悪名高きクメール・ルージュ(カンボジア大量虐殺を引き起こしたポル・ポト率いる共産党勢力)支配下の遺跡(アンコールワット)の撮影に向かった彼は、そのまま帰らぬ人となった。
今では観光地化が進み、当時激しい戦争があったとは到底思えなかった。

物語では、子供たちとの交歓、べトナム美人との淡い恋、日本への一時帰国時における姉の結婚や、カンボジアでの親友の披露宴といった、ごく平穏な風景の描写がされている。
これらが親しみやすく天真爛漫なキャラクターと相まって、逆に現場の過酷さ、悲惨さを浮き立たせている。
静と動のコントラストが絶妙だった。
彼が行方を絶ったまさにその日に生まれ、制作時の年齢が享年と同じ、さらに顔まで似ているという因縁の主演となった浅野忠信が、このうえなく印象的であり、浅野忠信はこの作品によって一躍時の人になったのかもしれない。
そういえば昔、こんな話を聞いたことがある。
戦場カメラマンの人が
「私達の仕事が戦場の写真を撮ることです。そして、私達の仕事の夢は、仕事が無くなることです」
と。
戦争の現実を伝える戦場カメラマンもいるとは思うが、彼は全く違うタイプだったのではないかと思います。
彼を突き動かしたのは、単なる好奇心だったのかもしれません。
しかし、戦争の悲惨さだけは現実にあって、その背後に死が見え隠れする。

作品:無題
死ぬ覚悟のない者まで、死ななくてはならない戦争。
観た人は、きっと何かを考えさせられると思います。
一度は見ておいてほしい作品です。
-タイ・バンコクでの軍・警察部隊とデモ隊との衝突で、ロイター日本法人「トムソン・ロイター・マーケッツ」(東京都港区)は11日未明、日本支局社員でテレビカメラマンの村本博之さん(43)の死亡を確認したと発表-
http://mainichi.jp/select/today/news/20100412k0000m030050000c.html
Posted by いぶすきー at 12:41
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