いぶすきーの映画ぶろぐ

邦画を中心に、新旧問わずおもしろい映画・アニメをおすすしていきます^^
2010年04月27日

百万円と苦虫女

こんにちは、少しお久しぶりにいぶすきーの映画ブログのお時間ですface01

さて、もうすぐGWkirakria2

気付けばもう5月ですねーhito2

この時期になると、いわゆる5月病になって『自分探し』の旅にでも出たいなぁーと思う方もいるのではないでしょうかhatena

そこで、今回ご紹介するのは





『百万円と苦虫女』:タナダユキ監督


タナダユキ監督の才能が全開でした。

蒼井優の配役もぴったりで、嫉妬するぐらいよかったですicon12

鈴子は短大を卒業して就職もできずに、しかたなくアルバイト生活を送っているどこにでもいる女の子。

どうにかしてこの生活を変えようと考えている中、ひょんな事件に巻き込まれてしまう。



「百万円貯まったら、この家を出て行きます!」

と家族に宣言し、百万円を貯めるたびに次から次へと引越しをして、1人で生きて行く決心をする。

その中でも、特に印象的だったのは鈴子と中島の「自分探し」についての会話のシーン。




「自分を探したくない。探さなくても、いやでもここにいるから」

そう!そうなんですよ!

と、画面越しに激しく共感してしまいました(笑)

行く先々の街で様々な人たちと出会い、笑ったり、怒ったり、素敵な恋をしながら、自分だけの生き方を見つけてゆく女の子の旅物語。

それぞれのシーンに、様々な人たちとの世界やドラマがある。

それを色々見るのは別に「自分探し」なんかじゃない、ただのその場、その時でのプロセスと結果なのかもしれないと思いました。

監督はインタビューで「ポジティブに自分と向き合うことがよしとされる中で、全く逆の女の子を描きたかった」とのことhoshi2



自分探しについては「探すというけど、では、今いる自分は何だろうって」

監督の捉え方は、自分にとってはすごく的確だった。

こういうことを考えている人が、自分以外にもいたのか!

という安心感と喜びは、この映画にしかできない価値だと思いますicon12

また、過去にインタビューで幸田文の「台所のおと」という小説が好きだと言っていたことがあって、まさに「台所のおと」のごとく、映像での描写も素晴らしかった。

こんな世界観作れたら最高ですね^^

個人的にこの映画は大好きです!

モル(2001年)-で監督・脚本・主演を務め、pffグランプリ&ブリリアント賞
赤い文化住宅の初子(2007年)- 監督・脚本 原作:松田洋子
俺たちに明日はないッス(2008年)- 監督 原作:さそうあきら

もおすすめですicon12
Posted by いぶすきー at 13:21 映画
< 2010年04>
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プロフィール
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いぶすきー
【自己紹介】はじめまして、いぶすきー(指宿)といいます。神戸で、WEB関係の会社でディレクター兼カメラマンとして働いています。愛知県、三重県、富山県、京都、神戸と各地を転々としています。

【趣味】映画・漫画・アニメ・読書・旅行です。
自転車で北海道から富士山を縦断したことがあります。

おもしろいものを広めていきたいと思い始めました。
皆さん、どうぞよろしくお願いします^^

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